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PJ: 堀内 隆喜

左京区大原の素朴な八朔踊り=京都
2010年09月07日 07:24 JST


踊り初め暗闇に笠が浮かんだ(撮影:堀内隆喜、9月4日20時30分) 

【PJニュース 2010年9月7日】旧暦8月1日に行われていた八朔。もちろん五穀豊穣の願いを込めた祭り。その原型ともいうべき姿が大原に残っている。現代では新暦9月1日に行われたものだが、住民の仕事の関係で1日に最も近い9月の土曜日になった。大原の総氏神、江文神社の参道に近隣8村から高張り提灯をかかげて集まる。場所は大原地方の西、金毘羅山登山の入り口である。頂上近くの岩場からは観光地大原の里が一望できる。しかし、登山口でもあるので夜ともなれば普段は誰も近づかない。

やがて伊勢音頭を歌いながら参道を登ってゆく。参道は真っ暗である。この時の服装は着物だが、袴をはく人もいて統一されていない。履物は草履。男の集団である。参道を登ると境内に入る。境内には斎竹を四方に立ててしめ縄で結んだ舞台があって、その奥にある社殿に参加者が拝礼し、持参した高張り提灯を境内の周囲に立てていく。さらに若衆の数名が手持ち提灯をもってこの舞台を囲み始める

するとしぶーい声歌が流れだした。道念音頭というらしい。それにつられて管笠を頭にした一団が踊りだした。暗闇の中、白ぽい笠が浮かび上がり、時代劇の中に飛び込んだような雰囲気である。

昔、この踊りは長男は15歳、二男は17歳で加入したようだ。今はその年齢の若衆はあまり見えない。楽器がないので賑やかではないが、ひたすら歌う。そして踊る。いわば盆踊りの一つの形ともいえる。この踊りの中に女性、子供も加わると最高潮のようだ。とにかく何とも素朴な踊りではある。京都市の無形民俗文化財に指定されている。【了】

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