PJ: 林田 力
東急コミュニティー解約記(4)債務不履行
2010年07月15日 15:36 JST
東急コミュニティーの債務不履行も発覚した。東急コミュニティーは管理委託契約書通りに業務を実施していなかった。第一に管理委託契約書では宅配ボックスの定期点検回数は年4回である。しかし実際は年1回しか実施していないことが判明した。
第二に管理委託契約書ではホームセキュリティー業務として各専有部分の侵入警戒を実施することと定めている。しかし実際は一戸の専有部分しか侵入警戒を実施していない。
東急コミュニティーは契約書に規定された業務を実施していないことは認めたものの、「契約書の記載に誤りがある」と開き直った。自社が実施した業務が正しい仕様であるとの主張である。東急コミュニティーの主張が通るならば契約書を締結する必要はない。一方的に値上げや手抜きをしても、「契約書の記載が誤りで、これが正しい業務」と主張すれば済む。
東急コミュニティーが契約書通りに業務を実施していないこと及び修繕積立金の不足は住民にとって大きな問題であるため、管理組合理事会は東急コミュニティーに住民向けの説明会を開催することを求めた。説明会は2006年4月23日に開催された。東急コミュニティー側は三名出席した。現担当者、その上司、氏名不詳の三人である。
現担当者の上司は現行管理委託契約書上の管理業務主任者(名目上の担当者)である。氏名不詳の人物は名乗りもせず、他の担当者から紹介もされなかった。説明会では一言も発しなかった。何のために存在するのか分からない。やっていることと言えば住民の様子を伺うことだけ。最初は気にならなかったが、一時間も経つと癇に障り始めてきた。監視目的であろうか。数が多ければいいというものではない。
この説明会によって住民の東急コミュニティーへの反感は増大した。現担当者の態度が尊大であったためである。マニュアル的な敬意表現の裏側には隠しきれない軽視が見え隠れする。住民の要望や訴えにも担当者は顔色一つ変えなかった。その返事には含みも妥協もなかった。住民の言葉が相手の耳に入ったかどうか、見当さえつかなかった。
東急コミュニティー側のスタンスはバラバラであった。上司の方は謝るべきところでは謝る、しかし謝るだけで責任はとらないスタンスであった。これに対し、現担当者は謝罪の姿勢も見せなかった。前担当者の行ったことについては「知らない」を繰り返し、調べる姿勢も見せなかった。
上記の事実から上司は何とか話ができる人物と判断してしまうことは早計である。古臭い善玉・悪玉警官コンビの猿芝居である。警察は取り調べでは脅し役と慰め役の二人組みの刑事を用意する。ふざけた担当者と普通の上司を配置することで、居住者に上司を少しでもマトモな存在に見せようとする策略に見えた。
上司が謝っている隣で部下がぶち壊すような態度をとっているのである。部下が素で振舞っているならば日本の縦型企業社会においてタダで済む筈がない。東急コミュニティー担当者にとっては素に近い楽な演技であるが、駄目担当者を演じることも合意の上での振る舞いであろう。この猿芝居が住民感情を好転させることはなかった。【了】
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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