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PJ: 林田 力

東急コミュニティー解約記(3)管理組合文書漏洩
2010年07月14日 12:17 JST


東急コミュニティー報告書(撮影者:林田力、撮影日2010年7月11日) 

【PJニュース 2010年7月14日】東急コミュニティーはマンションの竣工図を自社で勝手に保管し、管理組合に引き渡さなかった。住人の閲覧要求に対しても、虚偽の情報で誤魔化し続けた。

東急コミュニティーが竣工図を自社で保管することは契約違反である。管理委託契約書14頁「乙(東急コミュニティー)は本マンションに係る設計図書のうち、甲(アルス管理組合)の指定する図書を、甲の事務所で保管する」に違反する。

竣工図書は将来の大規模修繕工事に際して必要となるものである。「どうせ一般の消費者は見ても判らない」、「大手建設会社が建てたから大丈夫」等は管理会社が図面を保管する理由にはならない。居住者が後々困ることになるのは確実である。
東急コミュニティーによる竣工図保管が発覚した経緯は以下の通りである。

2005年7月24日、住人は管理組合保管文書を調査し、「住宅性能評価申請書」を見つける。
7月31日、住民は「住宅性能評価申請書」の内容が現状を反映していないため、より新しい図面がないか調査する。目録中に竣工図の記載を見つけるが、実物は発見できなかったため、管理人に照会する。
8月1日、管理人ら回答文書が届く。東急コミュニティー担当者に確認したところ、この「住宅性能評価申請書」は最後に建設業者その他不動産業者から送られてきたもので、これより新しい図面はないとのことであった。住人は「住宅性能評価申請書」は「竣工図」とは名前が異なり、内容も現状と相違するため、東急コミュニティーにメールで再調査を依頼した。
8月2日、東急コミュニティーから回答文書が届く。竣工図は東急コミュニティー事務所で保管しているとのことであった。つまり、先の回答は虚偽であった。この種の書類は管理組合のものであるから、管理会社が理事会や管理会社に見せることなく、管理会社事務所内に保管することはあってはならないことである。
その後、竣工図は管理室で保管するようになったが、東急コミュニティーから派遣された管理人は竣工図を管理室に放置していた(2006年6月25日)。竣工図は管理組合にとって大切な書類である。東急コミュニティーの業務の杜撰さを示すものである。
東急コミュニティーによる管理組合文書漏洩も発覚した。文書漏洩判明後の東急コミュニティーの対応も管理組合の不信感を高める一方であった。
漏洩した文書は別のマンション「ハイラーク」管理組合(江東区)の財務文書等である。アルスもハイラークも共に東急コミュニティー東京東支店が担当する。
確認できた流出文書は以下の通りである。
・組合管理台帳預金口座一覧
・三井住友銀行宛残高証明依頼書兼預金口座振替依頼書
・UFJ銀行宛残高証明依頼書
・東京三菱銀行宛残高証明依頼書兼預金口座振替依頼書

流出文書により、管理組合の預金口座開設金融機関名や預金残高、当時の管理組合理事長宅の住所や電話番号が分かってしまう。

これらの文書は東急コミュニティーからハイラーク管理組合役員宛に送付されるべきものであった。ところが、同社東京東支店担当者は何故かアルス管理組合役員に送付した。当時、アルスとハイラークの東急コミュニティー担当者(フロント)は同じ人物であった。

アルス管理組合役員からの連絡によって2006年1月17日に文書流出が判明した。しかし流出発覚後の東急コミュニティーの対応は遅かった。東急コミュニティーが管理組合に文書で報告したのは3ヵ月後の2006年4月19日である。管理組合役員による再三の説明要求の後である。しかも「当時の担当者が退職している関係から調査は不可能であり何卒ご容赦頂きたく」と流出の詳細は不明のままである。

同社には誤りを積極的に調査・公表し、再発防止につなげるのではなく、隠蔽しようとする体質があるのではないかと疑わせる。情報漏洩への対処は、積極的に事実を公表した方が、信用を失う度合いが少なくて済む。隠蔽しようとすれば、さらに社会的信用を失ってしまうことは、経営の常識である。【つづく】

■個人ウェブサイト
林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』

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PJ 記者