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PJ: 多岐 太宿

試合巧者上田に勝利! 11の枠を巡ってのサバイバルもスタート。=松本山雅FCの跳躍
2009年07月02日 06:44 JST


前半33分、直接FKを叩き込んだ小澤修一。現在絶好調だ。 

【PJニュース 2009年7月2日】第35回サッカー北信越リーグ第10節が6月28日に行われ、長野県松本市からJリーグ昇格を目指す松本山雅FCは、松本平広域公園総合球技場(アルウィン)にて上田ジェンシャンと対戦し、3-1で勝利した。

1点リードの59分に、横井孝幸のゴールで同点に追いつかれた松本は、直後に左サイドの石川航平がこの日2枚目のイエローカードで退場になるなど苦しい展開。しかし、途中交代の小林陽介と大西康平がそれぞれ加点し、そのまま逃げ切った。上田は元長野所属の選手がそれぞれ見せ場を作ったが、最後は力尽きた。

取材メモから
地域リーグ決勝大会進出を見据え、選手層を厚くするべく4選手(DF鐡戸裕史=昨年まで所属していたJ2サガン鳥栖から完全移籍、FW/MF栗山裕貴=J2サガン鳥栖から完全移籍、FW新中剛史=J2ファジアーノ岡山から期限付き移籍、GK信藤健太=Sリーグアルビレックス新潟・シンガポールより完全移籍)の獲得を発表した松本山雅は、序盤から多くのチャンスを演出、決定的な場面も見せる。しかし、シュートは打てども打てども入らない。バーにはね返され、あるいは枠のわずか外…。ただ今絶好調の小澤修一の直接フリーキックで先制点こそ挙げるものの、その後は「不穏な空気」がピッチ上に流れ出す。

試合巧者のそろう上田はそんなすきを逃さない。気分一新で挑んだはずの後半14分にカウンターから横井に決められ失点。マークが散漫になった末の自滅だった。そして、石川が2枚目の警告で退場。流れは上田で数的不利の状況。一気に窮地に陥った、ように見えた。

しかし、そのまま試合を終わらせないしたたかさを見せるのが今年の松本。吉澤英生監督は傾きかけた主導権を取り戻すべく、小林と大西を同時に投入。この二人が期待通りに得点するのだから、吉澤采配(さいはい)は結果として見事大当たりとなった。

まずは小林。投入直後から足の止まり始めた上田守備陣相手に豊富な運動量でかき回すと、ユース時代の後輩高沢尚利からの浮いたパスにタイミングぴったりのヘディングシュート。数的不利を覆しての勝ち越し弾にスタジアムに集まった2914人の歓声が響いた。そのわずか2分後には左サイドに入った斉藤智閣がラインを割りそうなボールをあきらめずに拾い、木村勝太がつないで最後は大西がミドルシュートで決めた。

「ふがいない試合だった」(大西)、「前半から良くない流れだった。雰囲気を変えようとした矢先の失点だった」(吉澤監督)。選手・監督の口からは反省の弁が漏れた。しかし、失点シーンは課題として残ったものの、1人少ない状況でも個々の選手がそれぞれ持ち味を発揮したという意味では好ゲームと言える。北村隆二・三本菅崇の累積欠場で出場機会を得た高沢と斉藤の両ボランチの奮闘も見逃せない。特に石川退場後は左サイドに移った斉藤は3点目の起点になるなど、試合後の吉澤監督も高く評価した。

”健全な競争心”で11の枠を巡って熱い戦いが繰り広げられている。次節からはさらに4選手が参戦。レギュラー争いは一層激しさを増す。「ようやく紅白戦ができる。今まではミニゲームやスタッフが参加していた」と笑う吉澤監督も、「一週間でコンディションを整え、役割をこなした選手が試合に出られる。中だるみだったがタイミングはベスト。(4選手は)刺激になる。期待している」と意識は既に次節以降の戦いに移っていた。【了】

■関連情報
この試合の公式記録はhttp://output.simseed.net/hfl/disp/koushiki_kiroku.jsp?gameid=375を参照下さい。

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PJ 記者