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PJ: 鬼頭 秀彰

元中日ドラゴンズの谷沢健一氏、無料親子野球クリニックを開催
2010年08月04日 07:37 JST


野球クリニックでの指導風景(撮影:鬼頭秀彰、7月26日) 

【PJニュース 2010年8月4日】「子供たちに野球の楽しさを」。元プロ野球選手の谷沢健一氏が独自に無料親子野球クリニックを開催した。なぜこれほどの人がスポンサーもなしに“無料”で教えるのか?一参加者の視点から谷沢氏の考えを探ってみた。

この話は本当だろうか・・・。名球会入りも果たしている名実ともに超一流の元プロ野球選手、元中日ドラゴンズの谷沢健一氏が無料で親子野球クリニックを開くというのである。しかも何の後ろ盾も持たずに、谷沢氏が独自にWEBサイトで参加者を募集しているのだ。7月26日、東京都中野区19時〜場所は公立中学の体育館。そこに私は息子と共に参加してみた。

第1回となったこの日は10組の募集に対し、参加はわずか4組。おそらく「金銭で物事が動くのが当たり前」の現代人には、なぜこれほどまでの人が無料で教えるのかと訝(いぶか)り、戸惑い、不安になったことだろう。私もまさにその一人だったわけだが。

ちなみにこの状況を谷沢氏は、“むしろ一人ひとりに手厚く教えることが出来る”と喜び、きちんと子供たちに向き合い、時間をかけて教えていただいた。もちろん野球解説者、西武ライオンズでの打撃コーチ歴もある谷沢氏の指導である。みるみる子供たちのバッティングが良くなるのが見てとれた。実に濃密で楽しく、本当に信じられないような時間であった。

しかし元プロの一流選手が、個人として、しかも無料で野球を子供たちに教える。これは恐らく前例のない取り組みであろう。ちなみに矢沢氏はこの野球塾のコンセプトを次のように語っている。「金銭に捉われることの多い現在の社会の中で、せめて子供たちにはそれに関わらない中で楽しさを味わって欲しいと願っています。」(YBC・HPより抜粋)

野球の裾野を広げるためにと、まさに『FREE』を地で行く取り組みである。この辺りの考え方は、氏の新著「野球のソムリエ」を読むとその本気度が伝わってくる。谷沢氏は“ニューアマチュアリズム”を掲げ、千葉にクラブチームを立ち上げるなど、これまでの野球界の因習に囚われることなく、自らの考えで独自の歩みを進めている。

この無料野球教室に今後、どのような道が拓けていくのかは誰にも分からない。でも“金銭よりも大事な何か”が、人を動かしていく。閉塞感漂うこの国に、気持ちの良い新風が吹き込むのを感じた。【了】

■関連情報
谷沢氏ブログ

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