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PJ: 大谷 憲史

津波警報の中で釣りを楽しむ人々=宮崎港
2010年03月01日 07:00 JST


青島沖に停泊している船舶を見守る人々(国道220号青島バイパス「青島パーキング」・宮崎市 2月28日 撮影:大谷憲史) 

【PJニュース 2010年3月1日】2月27日午前(日本時間同日午後)に発生したチリ大地震に伴った津波が、宮崎にも到達した。第1波は午後4時1分、宮崎港で30cmを観測。これまでの最大波は、午後6時7分の50cm。この津波警報により、国道10号や220号が一部通行止めとなり、JR九州も一部で運行を見合わせた。また、日南市及び串間市の約7000世帯に避難勧告が出されるなど、市民生活に影響を与えた。

この日、宮崎市木花のサンマリンスタジアム宮崎では、予定通り、午後1時からオープン戦が行われた。球場は海の近くにあるが、津波の影響もなく、約1万9500人が観戦した。

さらに車を南に走らせ、国道220号青島バイパスの青島パーキングに向かった。青島パーキングは高台にあり、海の様子を見ようと多くの人が訪れていた。青島の沖合には、多くの漁船が停泊していた。

日曜日で、しかも天気がよかったことで、津波警報が出されているにもかかわらず、堀切峠や道の駅フェニックスには多くの観光客が訪れていた。日南海岸を走る国道220号は、大雨シーズンになるとよく通行止めとなるため、道路の改良工事が行われてきた。この日は津波による浸水の恐れがあるとして、午後3時40分から一部を通行止めとした。

いつもは釣り客や家族連れでにぎわう宮崎港近くの「みやざき臨海公園」は、安全対策として午後2時に閉門されたが、近くの宮崎港北岸壁付近では、釣りを楽しんでいる家族連れを目にした。行政に頼るまでもなく、個々人の判断次第だが、このような状況にあって釣りを楽しむとは・・・。

漁船が多く停泊している宮崎港南側では、地元消防団のみなさんが、隣接している大淀川河口の様子を見守っていた。堤防ではウォーキングや犬の散歩を楽しむ人などが、時折、川の様子を眺めては立ち去って行った。

しかし、ここにも、堤防を下りて釣りをしている人がいた。消防団が注意する気配もない。私は注意するために近くへ行こうとしたが、釣り人は釣りをやめ、川岸から堤防へと上がってきた。

本当に津波警報が出されている状況なのだろうか。

ラジオで言っていたが、津波のような状況で波が変化すると、魚が驚いて釣りがしやすくなるとのことである。大雨や台風の後と同じ状況になるようだが、釣りをしない私には、そこまでして釣りをするのか、といった感じである。

避難勧告には強制力はなく、個人の判断に任せることになるが、津波警報が出されている中での釣りも同じことである。警察や消防は、釣り人に注意を呼び掛けるだけである。やはり、自分の生命は自分で守らなければならない。

28日午後9時、日南市及び串間市に出されていた避難勧告は解除された。【了】

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