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PJ: 吉川 忠行

ローアングルは二重アゴに注意=写真は引き算で考えよう(95)
2010年02月03日 05:00 JST


ウイグル人虐殺抗議デモで行進する少女。ローアングルと超広角レンズの組み合わせで迫力が伝わるようにした(撮影:吉川忠行、09年7月、都内) 

【PJニュース 2010年2月3日】構図に関する話題を前回前々回と取り上げてきたが、今回は低い視点で撮る「ローアングル」について説明したい。普段とは違う高さから撮ると、新たな発見があるだろう。

視点の高さを変えた方が良いものとして、子どもや動物が挙げられる。被写体と同じ目線で撮れば見下ろしたような写真にならず、一体感が出るからだ。ローアングルはこうした撮り方以外にも、被写体の特長を強調する手法として使われるが、どのような点に注意すると良いのだろうか。

脚線美と二重アゴ

人物をローアングルで撮ると、足の長さが強調される。特に、高めのイスに座った状態で撮ると脚線美だけでなく、遠近感により顔の小ささも伝えられるため、女性モデルのトークセッションなどではよく見られる光景だ。

モデルに限らず女性を撮る場合、足や顔といった特長を強調するよりも注意しなければならない点がある。二重アゴだ。以前ある有名モデルを取材した際、まさに高めのイスが用意された会場だった。確かに足も細くて長く、小顔で美人だったが、ローアングルで撮ると少々二重アゴが目立っていた。これでは被写体の良い点よりも、良くない点が強調されてしまう。

対処方法として、顔の動きを注視して二重アゴが消える瞬間を狙って撮影した。海外にも名が知られたトップモデルなのだから、自己管理はしっかりして欲しいものだが、女性にとって二重アゴは比較的メジャーな悩みらしいので、タイミングをよく考えて撮るのも現実的な解決策だと感じた一件だった。

迫力を伝える

このほかの活用例として、迫力を出すためにローアングルで撮る場面がある。例えばデモ行進のように、なんらかの意思があって参加している人を撮る際に、ローアングルで狙うとよい場合がある。また、スポーツではフィールド上のボールや選手の足を強調して迫力を伝える場合に効果的だ。

作例は昨年7月に都内で行われた「中国政府によるウイグル人虐殺抗議デモ」(日本ウイグル協会主催)。少女とウイグル国旗を中心にしてデモの隊列を20mmの超広角レンズで迫力が出るよう撮影した。載せられるものなら前半に取り上げた二重アゴに関する作例の方がわかりやすいのだが……。

トークセッションやデモ行進はローアングルの一例に過ぎない。見慣れたものを普段とは違う高さで撮ってみよう。【つづく】

■連載「写真は引き算で考えよう」(PJニュース掲載のバックナンバーはこちら)
第96回 ハイアングルで客観性を演出してみよう
第94回 日の丸構図を手抜きに見せないコツ
第93回 構図は料理を撮って練習しよう

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PJ 記者