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PJ: 吉川 忠行

流し撮りで背景を流してみよう=写真は引き算で考えよう(80)
2010年01月13日 05:00 JST


JR中央線を走る特急あずさ。被写体の動きに合わせてカメラを振ろう(撮影:吉川忠行、1月11日、東京・東中野) 

【PJニュース 2010年1月13日】前回はスローシャッターを生かした撮り方として露光間ズームを取り上げたが、今回は被写体の動きに合わせてカメラを振る「流し撮り」を説明する。

流し撮りで撮ると、被写体は止まっているが背景が流れていて、被写体の動感が強調された写真になる。適した被写体は、車や鉄道、飛行機、スポーツ選手のように動きが速いもの。

遊んでいる子どもをスローシャッターで撮っていても、自然と流し撮りのような写真になっていくが、今回はより意図的に撮ることを前提に説明していこう。

効果がわかりやすい背景を

流し撮りで大切なのは背景が流れること。そうなると単純な背景では効果がわかりにくい。

例えば、飛行機では空が背景の大半を占める位置よりも、地上の建物が背景に入る着陸した瞬間を狙うと良いだろう。鉄道であれば、看板がたくさんある所を背景にするなどの工夫が重要だ。

シャッター速度は?

効果がわかりやすいシャッター速度は、1/60秒よりも遅くした場合だ。デジタル一眼レフならば、シャッター優先モードにして、1/60秒より遅いシャッター速度に設定しよう。慣れてきたら1/30秒以下でも試してみよう。

コンパクトデジカメの場合は、シャッター速度を調節できない機種が大半なので、ISO感度をもっとも低い値(80や100)に固定すれば、日中の晴天でない限りは流し撮りの効果が得られる程度のシャッター速度になりやすい。

カメラは思いっきり振ろう

カメラを振るタイミングも重要。同じシャッター速度でも、カメラを思いっきり振っていれば背景はよりハッキリ流れるからだ。

最初のうちは被写体にピントが合うかよりも、いかに被写体の動きに合わせてカメラを素早く振るかを第一に考えよう。写真によっては、被写体も少しぶれたりピントが若干甘い方が背景とのバランスが良い場合もあるので、被写体が止まって背景がハッキリ流れるように撮ろう。

作例はJR中央線を走る特急あずさ。総武線の東中野駅からシャッター速度1/40秒で撮影したが、背景が暗いので背景の流れがややわかりづらい。同じ条件でも、昼間であればもう少しわかりやすいものになっただろう。特に冬は寒いので、昼間のうちに練習することをお薦めしたい。

動きのある人物撮影にも使えるものなので、遊んでいる子どもなどを撮る際にも使ってみてはどうだろうか。【つづく】

■連載「写真は引き算で考えよう」(PJニュース掲載のバックナンバーはこちら)
第81回 スローシンクロで一歩上のフラッシュ撮影
第79回 露光間ズームで動かない被写体でも動感を出してみよう
第78回 花火はうちわを使ってバルブ撮影

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