PJ: 石川 信義
昔とんぼの旅日記-イラン編(7)
2009年10月28日 07:00 JST
イラン・カーシャーン旧市街。(画:石川信義) 
【PJニュース 2009年10月28日】選んだホテルは、バザールに近く、まわりには日干し煉瓦の旧市街が拡がっていて、立地はよい。明日はこの周辺をふらついて気の向いた場所でスケッチをしよう。
部屋に備えつけの案内書を見て気がついた。文字は公用のペルシヤ語で、ミミズののたくったようなこの文字は無論僕には読めないが、右から左へ読むくらいは知っている。ところが、数字だけは左から右へ書くんだな。それはそうだろうが、読む時に目が左右に往き来する。右から左へ書いていた時代の日本文では、数字はどう書いていたのだったかな?
英文の方を読んでいたらイランの概況が書いてあった。「全土の人口は約6000万人。殆んどがシーア派。国土は日本の4倍でその3分の2が山と砂漠」。地図を見ると、なるほど薄茶色の砂漠と焦茶色の山脈ばかりだ。これから、僕は、この荒地をずっと車で南下して行くことになるのだろう。
昨日は、一日中、飛行機だった。今日は今日で、タクシーとバスの乗りずめ。いささか疲れた。
夕食に出た時はまだ明るかったのだが、今は日がとっぷりと暮れて、外は真っ暗。コーモリが飛んでいる。星はみえない。【つづく】
石川信義(いしかわ・のぶよし):1930年、群馬県桐生市生まれ。海軍兵学校78期、旧制二高を経て、東京大学経済学部・医学部卒。学生時代は東京大学スキー山岳部所属。61年、第5次南極観測隊に参加。65年、東京大学カラコルム遠征隊の副隊長・登攀隊長。東京大学附属病院神経科、都立松沢病院勤務を経て、68年、群馬県太田市に三枚橋病院を創設し、日本初の完全開放の精神病院を実現した。以来、精神病院の自由・開放化、精神障害者の地域化(ノーマライゼーション)運動に尽力する。
著書に、『心病める人たち』岩波新書(1990年)、
href="http://books.livedoor.com/item/1754987">『鎮魂のカラコルム』岩波書店(2006年)、『開かれている病棟』(星和書店)など。
【むかしとんぼ】ムカシトンボ(昔蜻蛉)、学名Epiophlebia superstes。トンボ目・ムカシトンボ科のトンボ。体長約5センチ。春季、渓流で見られる。日本固有種。原始的なトンボの形をつたえ、生きている化石といわれる。日本以外では近縁種のヒマラヤムカシトンボ(Epiophlebia laidlawi)がヒマラヤ山脈周辺に分布するのみ。
石川信義ブログ『昔とんぼの旅日記』
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