PJ: 宮本 聰
ジェネリック医薬品に泥を塗った大洋薬品には厳罰で臨め!
2010年03月18日 06:57 JST
【PJニュース 2010年3月17日】信じられない出来事が大手ジェネリック医薬品会社で起こった。大洋薬品工業(名古屋市中村区)が製造した「ガスポートD錠20ミリグラム」で調剤ミスを起こした上に検査ミスをするという前代未聞の失態を演じ、規格外のまま約2万8000箱が病院や薬局など医療機関に出荷されたというものである。
自主回収に奔走したものの全体の16%しか回収されていないという。本当に八方手を尽くして回収したのだろうか。薬の販売ルートは特殊で、必ず医薬品卸(ホールセラー)を通して医療機関に納入される。卸の在庫はもとより納入先約3000の施設をしらみつぶしに回収して回ったのか疑問だ。
あってはならない医療用医薬品の製造出荷ミスはにわかに信じられない思いだ。大洋薬品は調剤や品質検査を、マニュアルなしの手作業で行っていたのであろうか。万一調剤ミスが発生した場合、直ちに異変を知らせる監視体制や品質検査(出荷前検査)体制が機能しなかったことになる。恐ろしい話だ。
調剤ミスが主成分か否かはこの際関係ない。これが主成分であったらとんでもないことになっていただろう。こういったミスを起こすこと自体が問題なのだ。
以前から医師がジェネリック医薬品を使わない理由の1番に挙げている「品質に信頼がおけない」ということを製薬会社自らが証明してしまったことになる。とても残念でならない。日本におけるジェネリック医薬品の普及に水を差すことにならないか心配である。同種の事故が他のメーカーからでないことを切に願う。
薬事法による業務停止命令10日間という厳しい制裁が決まったといえ、この責任は非常に大きい。ジェネリック医薬品大手の大洋薬品工業だけにその影響が懸念される。
厚労省がジェネリック医薬品の使用促進に躍起になっても、この様な不祥事が起きてはその目的を到底達成できまい。この際、業務停止期間を含め厳罰で臨むべきである【了】
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