PJ: 宮本 聰
機能しているのか!医療安全支援センター
2009年09月23日 06:00 JST
医療安全支援センターHPより 
【PJニュース 2009年9月23日】どこの病院にかかったらいいのだろうと悩んだり、病院やクリニックにかかった時、医者の暴言、医療スタッフの冷たい対応など、誰にも相談できず怒りに震えている人はいませんか。そんな私たちの身近な医療に関する相談窓口が「医療安全支援センター」です。
平成18年6月に「良質な医療を提供する体制の確立を図るための医療法等の一部を改正する法律(平成18年法律第18号)」により、医療法(昭和23年法律第205号)の一部が改正され、平成19年4月1日より、都道府県、保健所を設置する市及び特別区は、「医療安全支援センター」を設置するよう努めなければならないと医療法第6条の11に規定されました。
横浜市でも横浜市医療相談窓口を設け、「医療に関する心配や相談に応じ、患者・家族及び医療機関等の問題解決に向けた取り組みに中立的な立場で助言等を行い、患者・家族と医療機関等の信頼関係の構築を支援する」との立場から、今日までさまざまな相談に乗っています。
・どこの医療機関にかかればいいのか。
・近所の医療機関が知りたい。
・医療に関して悩みや不安がある。
・医療機関の治療や接遇に関する不満
などが相談対象です。
平成20年度の相談実績を見ると、その利用実態が見えてきます。
1)年間相談件数 5134件
横浜市の人口が367万人(平成21年9月現在)からするとあまりにも利用者が少ないと言えます。認知されていないことが最大要因でしょうが、おざなり行政になっているのではないでしょうか。
2)相談内容別件数 1位施設案内 2位職員対応・接遇 3位治療内容
施設案内は別にして医療スタッフの接遇や治療内容に関する相談が多くなっています。医療機関に対する不満と信頼のなさを示しているようです。
3)診療科目別相談件数 1位内科 2位歯科 3位産婦人科 但不明除く
近所の内科にいったもののちっともよくならないとか、先生の対応が悪いなど。歯科治療の場合は治療方針や金額(自由診療含む)に関することが多いのでしょう。
4)対象機関別相談件数 1位医科診療所 2位民間病院 3位歯科診療所 但不明除く
公立病院への不満や相談が以外に少ない気がします。クリニックは身近な存在だけに要望や不満も多いのでしょうか。
※数字及び順位は横浜市医療安全支援センターHPより抜粋
全国7ブロック、47都道府県に設置されています。設置されてはいるがきちんと機能しているのか疑問です。相談者の声をいくつか拾ってみます。
1)センターの存在を知らなかった。
2)窓口に連絡してもなかなかつながらない。
3)相談時間が1回30分と短い。
4)聞くだけで親身に相談に乗ってくれない。
5)改善や勧告の権限がない。
業務の内容をみると、『苦情や相談への対応、医療安全推進協議会の開催、関係機関との連絡調整、情報の収集・提供、研修会の開催、医療安全施策の普及・啓蒙』(医療安全支援センターHPより抜粋)となっており、いわば患者の苦情に対するガス抜き機関でしかないのではと勘ぐりたくなります。
医療に不安を抱く人はたくさんいます。にもかかわらず、国民や市民から相手にされていない行政がここにあると思えてなりません。また、大手メディアもこの存在をほとんど取り上げていません。相談に乗った結果、何がどう改善されたのかが示されなければならないはずです。実績報告には件数や状況報告だけでは不十分です。
「機能しているのか!医療安全支援センター」と感じるのは記者ひとりでしょうか。もっとも私達が積極的に利用しなければ掘り下げた問題や課題は見えてきません。この際、もっと利用しようではありませんか。【了】
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