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PJ: 宮本 聰

横浜「開国博Y+150」は何だったのか! 期待はずれで間もなく閉幕、中田市長は任期途中で辞任
2009年08月23日 08:50 JST


閉幕まで38日と表示された、横浜高島屋の電光板(撮影:宮本聰 2009年8月22日) 

【PJニュース 2009年8月23日】横浜、150年目の大博覧会と銘打った横浜開港150周年記念事業「開国博Y+150」が間もなく幕を閉じようとしている。

9月までの会期中に有料入場者数の目標は500万人だったが、7月末の時点で約64万人と目標の13%にも満たない。8月・9月に期待しても恐らく100万人程度だろう。この事業は明らかに失敗と言わざるを得ない。有料入場者数だけをもって開国博の成功・不成功を論ずるべきではないという意見もあろうが、観光客があっての話で論を待たない。

市民や観光客が目を向けなかった要因は何だったのか。以下の3つに尽きるだろう。

入場料が高い
ベイサイド普通入場券 大人2400円、ヒルサイド普通入場券 大人600円である。ベイサイドエリアには開国博以外にも見どころ、遊びところはたくさんあり、そのほとんどが有料である。氷川丸、マリンタワー、美術館、遊園地など家族連れにとっては相当の出費だ。その上にベイサイド会場に入るだけで2400円とは余りに高い。

大人2人、小学生2人なら6400円にもなる。会場で一日中親子で遊べるなら別だが、入ったものの会場からそそくさと出てくる人がほとんどだ。価値と価格とのバランスを欠いた法外な入場料が人々から敬遠された理由のひとつだろう。

目玉となるイベントがない
各種のイベントが開催されている。ベイサイドで行われている巨大スペクタルアート「ラ・マシン」搭乗体験(8月31日まで、制限あり)は、当初はものめずらしさもあって人気があったが、もう既に過去の遺物になっている。イベントの中身が薄く、人々をひきつけるものがなければ入場料を払って見る人はいない。

また市民参加型のプロジェクトが多く組まれているが、市民からすると魅力あるプロジェクトではなかった。一部の人たちが自己満足しているのではないか。横浜市のイベント情報に掲載されている開国博関連のイベントに参加する人がほとんどいないというのが頷(うなづ)ける。事前予約しなければ参加できないというのも観光客にそっぽを向かれた原因だ。

目玉となるイベントがお粗末では開国博が盛り上がるはずもない。企画段階での大失敗であると言えまいか。

会場が分散されアクセスしにくい
ベイサイドエリア・ヒルサイドエリア・マザーポートエリアの3箇所で開催中だが、ベイサイドエリアとヒルサイドエリアとは隣接していない。もっともアクセスの良いルートである、桜木町駅からヒルサイド最寄り駅の中山駅まで横浜線で約20分、バスに乗り換え、およそ15分もかかる。限られた道路しかないため、渋滞で30分以上かかることもある。このアクセスの悪さが観光客にとって負担となり、足を遠のかせたものと考えられる。当局者の「よこはま動物園ズーラシアに隣接した会場だから客が来るだろう」という見込みは見事に外れた。


当局の努力は可とするものの、あまりにお粗末ではないか。およそひと月後に閉幕を迎える開国博Y+150の失敗から学ぶことがたくさんありそうだ。これからさまざまなイベントを企画している自治体もあるだろう。他山の石として、この経験を生かして欲しいと思う。【了】

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