PJ: 宮本 聰
梅雨を逃れ北海道・道央の旅(下)美瑛・富良野
2009年07月01日 06:29 JST
訪れた日のラベンダーは3分咲き、これからが本番です(撮影:宮本聰 6月26日) 
【PJニュース 2009年7月1日】旭川から美瑛・富良野まではおよそ65Km、丘の稜線(りょうせん)に花畑が広がります。残念ながら6月とあって花いっぱいとはいきませんでした。237号線はどこまでものどかな田園風景が続きます。ぽつりぽつりと農家が点在するといっても過言ではありません。都会に住むものにとって信じられないほどの静寂さです。コンビニエンスを満喫している記者がここで暮らすのはまず無理でしょう。時たま訪れることに価値がありそうです。
花人街道の花はこれからが見ごろ
富良野の夏といえばラベンダーがあまりにも有名です。美瑛町から占冠村までつづく国道237号線は花人街道(富良野国道)と呼ばれます。このほかにもブルーサルビア、マリーゴールド、ジャーマンアイリス、ハマナスなどシーズンともなれば花畑で一面が覆われます。
四季彩の丘(美瑛のパノラマロードの中にあり、その通りの雄大な十勝連峰の景色と花を同時に堪能できる)、フラワーランドかみふらの(高台にあり、景色と同時に四季折々の多種多様なお花を楽しむことができる)、ファーム富田(富良野圏ラベンダー発祥の地。ラベンダーはもちろん、オールシーズンいろいろな花やドライフラワーアートなど観賞ができ、売店も充実している)などが観光客の目を楽しませてくれます。
そのうちのひとつ、ファーム富田に立ち寄りました。
富良野のラベンダーといえばファーム富田ともいわれ、他のラベンダー園を圧倒する存在となっています。237線を行くと田園風景の中に緑色のメロンの気球が遠方に見えてきます。他のラベンダー園との決定的な違いは、もともと特用作物としてのラベンダーの栽培農家だったという点にあります。それだけにラベンダーに対するこだわりが感じられます。ここでは単にラベンダーや花々を見て綺麗(きれい)だというだけでなく、さまざまな困難を乗り越えて今日に至ったその歴史を学ぶ場所でもあります。
訪れた日のラベンダーは3分咲きといったところでした。それでも畑一面に薄紫の絨毯(じゅうたん)が広がっていました。また彩り(いろどり)の畑には、ルピナスやポピーが咲き乱れ、薄紫色の落ち着いたラベンダーの色とあいまってそのコントラストの美しさにしばし魅せられました。本格的な季節は7月になります。きっとその美しい色彩が訪れる観光客の目を楽しませてくれることでしょう。
風のガーデン
宿泊した新富良野プリンスホテルに隣接して、フジテレビ開局50周年を記念ドラマ「風のガーデン」(倉本聰脚本)のドラマで実際に使用した施設が一般公開されています。広大な場所に365品種もの花々が植えられ、2006年春から2年の歳月をかけて植栽した花々は2万株にもなるそうです。植物の高さや地形を生かし立体的でダイナミックな植栽がほどこされた庭と曲線の小径(こみち)につながる「グリーンハウス」が映画の一シーンと重なります。富良野に行かれた際には立ち寄る価値があります。ホテルから有料送迎バスがでており、あざやかなゴルフ場の芝を見つめながら5分ほどでドラマのロケ地に到着します。
美瑛・富良野は見どころいっぱいです。少し時間的な余裕を持って出掛けることをお勧めします。
「時間を忘れさせてくれる旅」が北海道にありました。【了】
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