PJ: 宮本 聰
医薬品の下取りは是か非か! 薬剤費低減に効果的では?
2009年06月09日 07:08 JST
無駄に捨てられる医薬品を有効利用する方法を真剣に考えよう!(撮影:宮本聰) 
皆さんもご存じのように、すべての医療用医薬品は薬価で決められており、1点が10円となっている。このほか初診料や検査なども例外ではない。医薬品は個人が売ったり買ったりすることはできない。また、その人に処方された医薬品を他人に譲ることはできない。お金の問題だけではなく、危険を伴うと心得るべきだろう。
驚いたことにインターネットで「医薬品 買取」と入力すると、いくつもの薬専門買い取り業者があることに気づく。さらに検索していくと引き取り値段が薬の種類や有効期限によって決まっており、薬価に比べかなり低い価格が設定されている。業者はこれを別の薬局や病院に転売することで利ざやをかせいでいるらしい。「たたいて買い、高く売る」何やら一般に流通する製品と同じ構図に見える。
病院や薬局では、仕入れた薬を使いきれずデッドストックが少なからず発生する。これが収益を圧迫する要因になっていることも事実だ。高価な薬ほどその経済的損失は大きい。有効期限の迫った薬や余分に仕入れてしまった薬の下取りをしてもらえれば好都合である。
ここに目をつけたのが下取り専門の医薬品一般卸業者で、大手卸業者とは一線を画して営業している。
医薬品には馴染(なじ)まない気がするが、薬の有効利用という観点から考えればむしろ有用だ。下取り専門の医薬品卸業者がきちんと法律(薬事法など)にのっとり管理できるとすれば、もっともっと利用されるべきではないだろうか。
薬の管理は薬事法で厳しく制限されている。管理薬剤師のもと医薬品の出し入れから保管、服薬指導までである。(社)日本医薬品卸業連合会によれば、医薬品の商品特性、特に薬事制度や医療保険制度等の制約下にあって、他の商品にはみられない以下の流通上の特質をもっていると記されている。
(1)品質や有効性・安全性を確保すること (2)安全かつ安定的供給を行うこと (3)多種多様性に対応すること (4)専門的知識・能力をもつこと (5)医薬品情報をともなうこと (6)迅速・的確に供給すること (7)経済的・効率的に供給すること
これらが厳に守られるとするなら大いに下取りをしてもらったらいい。 なぜなら、無駄になりそうな医薬品を有効利用できれば誰も文句はないからだ。国も医薬品の有効利用のしくみを真剣に考えるべきである。
「医薬品の買取業者」が社会に認知されれば少なからず薬剤費の低減に寄与するだろう。【了】
■関連情報
PJニュースは一般市民からパブリック・ジャーナリスト(PJ:市民記者)を募り、市民主体型のジャーナリズムを目指すパブリック・メディアです。身近な話題から政治論議までニュースやオピニオンを幅広く提供しています。
PJ募集中!皆さんもPJに登録して身の丈にあったニュースや多くの人に伝えたいオピニオンをパブリックに伝えてみませんか。
FXトレーディングシステムズはパブリック・ジャーナリズムの発展とPJ(市民記者)の活動を応援します。

