PJ: 宮本 聰
分煙でいいではないか!神奈川県受動喫煙防止条例案が迷走
2009年03月02日 05:28 JST
スモーカーはマナーをきちんと守ろう!(3月1日、撮影:宮本聰) 
松沢成文・神奈川県知事肝いりの受動喫煙防止条例制定化の雲行きが怪しくなってきた。
骨抜きの条例
もし、仮称案どおり制定されると神奈川県では、官公庁・病院などの公共施設、飲食店・ホテル・遊技場といった場所では全面禁煙となる。また取り締まりの罰則案がだされた。喫煙者は2000円、施設管理者が2万円となっている。罰則を設け厳格な取り締まりをするのであろう。
ところが、タウンミーティングを含む大掛かりな検討会を重ねてきた結果、小規模飲食店(100平方メートル以下)やパチンコ・マージャン店などを規制の対象から外し、努力義務とすることになったのだ。
医師会や各種団体がこぞって「受動喫煙は公害であり人権侵害」と気勢をあげ、規制がなされるかと思いきや、県自民会派や喫茶飲食生活衛生業組合などの猛烈な巻き返しと100年に一度の大不況で客足が激減する中、分煙設備の負担は死活問題だとして反対にあい、松沢知事も抗する手段がなく、もろくも屈服することとなった。
実のところ、愛煙家のひとりとしてほっと胸をなでおろした。
条例化はいいことばかりではない
禁煙には総論賛成、各論反対である。喫煙を正当化する気もない。ただ、何もかもを条例という「箱の中」におさめてしまおうとする考えに違和感があるのと条例化することによって起こるさまざまな事象を心配せざるを得ない。
1. 罰則の摘発は厳格に行えるのか
現在の路上喫煙で罰則を適用された者がどれくらいいるのか。有名無実に等しいではないか。また取り締まりに要する莫大(ばくだい)な費用をどこから捻出(ねんしゅつ)するのか。
2. たばこの税収の落ち込みをどうカバーするつもりなのか
市町村のたばこ税の平成9年度予算総額は500億円と言われる。罰則金と相殺できると思えない。この税収の落ち込みをどうカバーするのか。手当ての手段を示すべきだ。
3. 隠れスモーカーが横行するのではないか
吸うなと言われれば吸いたいのがスモーカーである。規制が強化されれば地下にもぐるだけだろう。どうみても健全な姿といえない。火の始末がおろそかになって火災の心配もある。「過剰な規制は摩擦を生む」とは言い過ぎだろうか。
分煙でいいではないか
スモーカーも現行規則をしっかり守って、「分煙」が妥当な落としどころではないのか。
(1)路上喫煙はしない
(2)人の多いところでは極力吸わない
(3)決められた場所での喫煙
この3点を遵守(じゅんしゅ)すれば分煙で十分ではないか。
全面喫煙と意気込むのも結構だが、モノには順序があり、急激で過剰な押し付けは反発を食うだけである。【了】
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