PJ: 藤倉 善郎
幸福実現党「衆院選のためだけに都議選に出た」=幸福実現党の選挙戦2009(1)
2009年09月14日 12:52 JST
「全国で1000万票取れる」と語ったとされる大川隆法総裁(撮影:藤倉善郎、8月27日、東京・有楽町で) 
【PJニュース 2009年9月14日】PJ鈴木義哉氏が総選挙を振り返る (6)幸福実現党 何がしたかったのか で、公示直前の幸福実現党のドタバタや政教分離問題について書いている。それ以外の部分を補足しながら、同党の選挙戦をふりかえる。
宗教法人「幸福の科学」を母体として幸福実現党が結党されたのは、今年5月。同月、大阪で開かれた講演で、大川隆法総裁は結党の理由について、「外国に対抗できるのは安倍晋三さんと麻生太郎さんだけだと思っていたが、この体たらくでは応援してもムダ」と語り、「自民・民主両党議員の中で、信者が多いときは100人を超えていた」と幸福の科学の勢力を誇示。「衆院選で第1党になる」ことを目標に掲げた。
結党の直接のきっかけは、3月の千葉県知事選挙における森田健作氏の当選だったとされる。大川総裁は「幸福の科学が森田さんを応援し、うちの単独応援で101万票取った。千葉で101万なら日本全国で1100万取れる」と語ったとも言われている。この点を党の広報担当者に確認すると、「おそらく冗談でおっしゃんたんだと思いますが……」と苦笑い。当然、森田氏の得票数101万票すべてが幸福の科学票であるはずもない。
実際、7月の都議選では幸福実現党の候補者10人全員が最下位落選で、得票数は合計約1万3000票。うち公明党と幸福実現党が「対決」した8選挙区の合計得票数で、幸福実現党は公明党に約23倍もの差をつけられた。公称1100万人の信者数を誇り「都市部の富裕層・インテリの信者が多い」(教団の元幹部)という幸福の科学が、東京でこれほどの大惨敗。しかし党の広報担当者は、敗因として「準備不足」を挙げる。
「実は、都議選の4日前までは、出る予定がなかった。ところが都議選の期間中は衆院選向けの政治活動(街宣など)ができないとわかったんです。そこで、衆院選の政治活動をするためだけに都議選に候補を立てたんです。国政向けのマニフェストしか作っていなかったので、それを使って都議選に挑むしかなかった。それでも都議選では0.7%の得票数を取りました。政党要件の2%を基準として考えれば、むしろ悪くない結果だと思います」(広報担当者)
宗教政党の最大の強みは、信者による組織票である。都議選の惨敗は、幸福の科学の実力が公称信者数に遠く及ばないことを世に知らしめた。衆院選が公示されると、幸福実現党はメディアからの「泡沫(ほうまつ)政党扱い」に悩まされることになる。【つづく】
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