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PJ: 藤倉 善郎

見えない再発防止策=NHK文化センターはカルト宗教の草刈り場?(5)
2009年09月08日 07:03 JST


NHK文化センターは、「NHKの放送事業で培った豊富な文化情報と人脈を活かし、一流の講師による新鮮で魅力ある講座を多彩にラインナップして」いるそうだが……(同社ウェブサイトより) 

【PJニュース 2009年9月8日】(4)からのつづき。「浄土真宗親鸞会」の布教使による講座を開催していたとして外部から抗議を受けたNHK文化センターが、講座を中止した。同社では昨年秋にも統一協会の勧誘が行われたとして外部から指摘を受けていたが、再発を防止できなかったことになる。その点について、NHK文化センター本社に尋ねた。

─短期間で2度も問題が起きた。何か予防策は?
「昨年の大分の件は、私どもで講師に確認したところ、(対策弁連の主張と)講師の言い分にかなり食い違いがありましたので、(対策弁連に)そう回答しました。教室内で勧誘が行われた事実はないんです」

─講義内容が統一協会の教義とそっくりだったという指摘もあったが。
「講師に確認したところ、特に教義を教えたということはありませんでした」

─問題がある宗教団体の関係者を講師にしないための予防策は?
「いわゆる宗教的な活動はしないということを約束していただくということが基本です」

─伝統宗教の人であれ新宗教の人であれ?
「そうですね。講師の中には僧侶の方もいらっしゃいますし、仏教史や仏教美術の講座はあるだろうと思います。しかし教義そのものはほかでやっていただくということで」

─問題がある団体かどうかは選定基準にはしていない、ということになりますよね。
「その辺、難しいですよね。あえて誤解を招くようなことをすることはないと思いますよ。講師を選ぶときに、その方の経歴を拝見して決めていくわけですけども、問題があるようなことがあれば、お願いしないということになる」

─今回、盛岡教室では、インターネットで検索して講師を探したそうです。親鸞会のことを検索すれば、被害者団体のサイトもすぐみつかります。選定方法が甘かったのではないか。
「(カルト問題の)専門家から見れば、『どうしてなんだ』ということになると思いますが、こちらではそこまでの詳細な検討はしていませんので。ただ、私どもが意図的にそういうものを取り込んでいって広めていこうとしているということではありません」

事実関係の調査は、問題とされる講師の言い分を鵜呑(うの)みにしているだけのように見える。とくだんの再発防止策もこうじていない。全国霊感商法対策弁護士連絡会の東京事務局長・渡辺博弁護士は、NHK文化センターの姿勢をこう批判する。

「いま全国の大学では、統一協会や摂理、親鸞会など、カルト宗教が正体を隠して勧誘活動を行っていることが問題視されており、大学関係者が勉学の環境を守るため神経質なほどに対策に取り組んでいます。その状況の中で、同じく勉学のための公共施設であるNHK文化センターの対応は、あまりに無自覚。昨年の統一協会勧誘の一件は、予防策を講じる機会でもあったはずなのに、再びカルトの宣伝に利用された。ぶざまとしか言いようがありません。チェック体制を整えなければ、今後も同じような問題が起こりますよ」

NHK文化センターは、「NHKの放送事業で培った豊富な文化情報と人脈を活かし」(同社ウェブサイトより)て、社内向けにカルト対策の講座でも開いたらどうか。【了】

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