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PJ: 藤倉 善郎

講師がデタラメ釈明を連発=NHK文化センターはカルト宗教の草刈り場?(3)
2009年09月06日 07:00 JST


親鸞会は、高森顕徹会長の著書『歎異抄をひらく』発刊以降「歎異抄の新しい解説本がパッタリ出ていない」とするが、これもウソ(親鸞会ウェブサイトより) 

【PJニュース 2009年9月6日】(2)からのつづき。NHK文化センターが「浄土真宗親鸞会」の布教使による講座を開催していた問題で、すでに中止が決まった盛岡教室での講座を終えて教室から出てきた講師・谷川秀大氏に話を聞いた。

─NHK文化センターからは、どういう説明があったのか。
「『公共的な立場だから、そういう苦情(日本脱カルト協会による要請書など)がある場合には、申し訳ないけど、講座を続けていただくことができなくなりましたと』と。こういうことなんですね」

─抗議があったことが中止の理由なんですか。
「そうですね。講座については『難しい内容をわかりやすく話されて、講座自体は非常に良かったと思う』と。続けてもらいたい気持ちもあるけどもNHKとしては問題が大きくなると……NHKの子会社だから、ここの人も弱い立場なんですね。そういうことで『中止にする』言うて。私は納得できないけどもね、こちら(NHK文化センター)の人の立場もわかるからね」

確かに、講座が始まる前、教室に向かう谷川氏に連れ添っていたNHK文化センターの女性職員と谷川氏は、こんな会話を交わしていた。

「本当に申し訳ありません」(職員)
「いえいえ。少しでもやれてよかったです」(谷川氏)

─抗議が来たのは、(講座の内容のせいではなく)親鸞会という団体に問題があるからでは。
「だいたいね、被害者の会とか言ってるけど、親鸞会はいままでいちども訴訟されたこともないし、起訴されたこともないんですね。調べていただいたらわかることです。親鸞会が広まることが面白くない人たちが、そういうこと言ってるだけで」

─大学で正体を隠して学生を勧誘している事実もないんですか?
「私は学生担当ではないので、離れて長いので、詳しいことは知らないです。結局ね、なんでもそうだけど、自分で決めることですよね。良かったと思えばやればいいんだし、悪いと思えばやめればいいんだし。そうでしょ? 強制できることでもないし」

─「やめるなら1000万円払ってからやめろ」と言われた信者もいるんですけども。
「そんなもんないです。まったくデタラメです。来る者は拒まず、去る者は追わないという精神ですから」

「1000万円」うんぬんは、2008年のクリスマスに全国の親鸞会講師約200人が集められた「講師部総会」で、教団幹部が講師たちに向けて語った言葉だ。語っただけではない。「退会の際には1000万円払う」という誓約書へのサインを、講師たちに求めたのである。これに反発した一部の講師が、このときの録音データを動画投稿サイト「YouTube」で公開して内部告発。その数日後に、講師の自宅に教団幹部数名が押しかけ強制的にパソコンを調べた上、内部告発にかかわった計4人が除名処分となった。講師が除名理由を尋ねても、「理由は、自分でわかっているだろう」と言われただけだという。

正体を隠した勧誘の実態を「知らない」とする谷川氏の言い分も、にわかに信じがたい。

「谷川氏は、1982年に親鸞会の学生部東海地区部長補佐、86年に学生部副部長に就任しています。親鸞会の機関紙『顕正新聞』に『学生部出身で、指導力には定評がある』と紹介されていました。親鸞会は、70年代までは大学生の勧誘の際に『歎異抄研究会』を名乗り、それ以降は大学ごとに頻繁にサークル名を変えていました」(元信者のA氏)

谷川氏が学生部幹部に就任したころ、すでに親鸞会は正体を隠しての学生勧誘を行っていたのである。学生部副部長にまでなった谷川氏が、それを知らないとは考えにくい。親鸞会が「一度も起訴されたことがない」という谷川氏の説明も、正確ではない。

「1995年、親鸞会の関連会社である『チューリップ企画』が親鸞会のアニメビデオを1本1万5000円で訪問販売していた際、(浄土真宗の)西本願寺のものであるかのように客をだまして売りつけたとして訪問販売法(現在の特定商取引法)違反容疑で社員が逮捕、起訴されています。一審(広島地裁)で有罪、二審(広島高裁)で無罪になっていますが」(元信者のA氏)

谷川氏は、講座中止の理由を「抗議があったから」としているが、これもNHK文化センターの言い分と食い違う。

「私どもは、通常ほかの講師の方にも、講座の中で宗教活動と思われるようなことはしないでいただきたいとお願いしています。今回、講師の方の肩書が『布教使』で、なおかつテキストが歎異抄(たんにしょう)そのものではなく、ある会派の発足にかかわった方がお書きになったもの(高森顕徹氏著『歎異抄をひらく』)であることがわかりました。そのこと自体が、外から見て、いわゆる布教活動と言われかねないところがあります。そのため、中止の方向で検討していました」(NHK文化センター本社総務部担当者)。

一見、それらしい中止理由に見えるかもしれないが、NHK文化センター側の対応にも問題がある。なぜなら、実はこうした問題は今回の親鸞会問題が初めてではなく、NHK文化センターはとくだんの再発防止策を講じてこなかったからだ。【つづく】

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