PJ: 藤倉 善郎
京都大学に立てこもる「くびくびカフェ」の懲りない面々(中)
2009年07月04日 06:53 JST
非常勤職員の雇い止めに抗議する「くびくびカフェ」の立て看板(撮影:藤倉善郎、6月25日) 
【PJニュース 2009年7月4日】(上)からのつづき。京都大学の時計台前に立てこもり、カフェを経営(?)したり受験生を全裸で追い回したり。そんな非常勤職員の労働組合「エクスタシー」の「くびくびカフェ」は、京都大学による雇い止めやワーキングプア問題に抗議する活動だ。しかしネーミングも活動内容も、なんだかちょっと…。メンバーの一人、井上昌哉さん(37歳)に話を聞く。
─ぼくの学生時代、敷地を勝手に占拠してブルーシートで芝居小屋を建てて公演する劇団がありました。面白そうだから入団して、ぼくも公演のために大学当局と団体交渉なんかやった。くびくびカフェは、何となく似たニオイを感じます。
「京都大学では2005年にも、学生の立て看板が多い敷地内の石垣を大学が撤去するというので、学生たちが石垣を占拠して『石垣カフェ』というのを開いたことがあります。ぼくはそこにも参加しました」
─よく警察ざたにならずに済んでますよね。
「大学に警察を入れることについて、教授陣の反対もあるようですね。ただ、現在ぼくらは京都大学から立ち退きを求める訴訟を起こされています」
─古き良き(?)大学文化みたいな面も? ぼくは、こういうの大好きなんですが。
「関西は特にこういうノリがあるのかもしれないですね。でも、最近の学生はこういうのは好きじゃないみたいですよ。くびくびカフェのドラム缶風呂演説(記事「上」参照)は、かなりひんしゅくを買いました。講堂であいさつをしている学長からマイクを奪って演説したりもしたんですが、評判はよくなかったみたい」
─まじめなメッセージと面白さをバランスよくアピールするのは難しい?
「すでに失敗してるんじゃないかという気が…。エクスタシーという組合名も、どうなんですかね。新聞が取材に来ても、組合名を書いてくれないんです。でも、小川さんが、『組合名はエクスタシーがいい』って言うもんだから」
小川さんとは、非常勤職員時代の井上さんの同僚である組合メンバー・小川恭平さん(39歳)。井上さんの口ぶりからは、小川さんのやり方に疑問を持っているようにも感じられたが、それはどうやら記者の勘違い。
「京大が裁判で求めているのは、時計台前のこのクスノキの周囲からくびくびカフェを撤去しろ、というもの。大学構内からの立ち退きではないんです。だから、今度は少し離れたあの辺の壁際にやぐらでも建てようかなあ……」(井上さん)
まだやる気マンマンだ。夜になれば相棒の小川さんに会えるというので、記者は出直すことした。次回、小川さんに「ふざけてるんですか?」と聞いてみる。【つづく】
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