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PJ: 藤倉 善郎

値段は高いが客対応はチェーン居酒屋並み=トンでもなく残念な「ホエー豚亭」(上)
2009年04月27日 11:45 JST


2人前で1万2600円(ドリンク別)もする豚しゃぶの実力やいかに?(4月、東京・外苑前の「ホエー豚亭」で、撮影:藤倉善郎) 

タレントの田中義剛氏が代表を務める「花畑牧場」(北海道河西郡中札内村)の生キャラメルがブームになって久しいが、同社では乳清を飲ませて育てた「ホエー豚」の豚丼も売りにしている。そのホエー豚の専門店「花畑牧場 ホエー豚亭」の都内1号店が今年2月、外苑前にオープンした。そろそろ行列も収まったころかと思い、毒舌パンク娘のD嬢とのデートに、「ホエー豚亭」をチョイスしてみた。が、これがまたトンでもなく残念な店だった。

「キャンセルの場合はキャンセル料をいただきます」

 20代女性とのデートなんて、めったにない記者。D嬢に「生キャラメルとホエー豚のしゃぶしゃぶ食ってみたい〜」と言われ、気合を入れて数日前から「ホエー豚亭」に予約を入れた。しゃぶしゃぶコース(1人6300円・ドリンク別)だ。豚丼なら1260円だが、正直、ちょっといいカッコしたくて背伸びした。予約電話の際、店側から「キャンセルの場合、前日なら料金の50%、当日なら100%のキャンセル料をいただきます」と言われた。なんじゃそりゃと思ったが、豚肉で6300円も取る高級店って、そういうものなのかなと思い、ぐっと堪えた。

 当日の日曜日、映画を観てカフェでケーキとお茶を楽しみ、ディナータイム開始直後の「ホエー豚亭」へ。すでに数人の行列ができていた。しかし我々は事前に予約してある。颯爽(さっそう)と行列をスルーして店内へ。ところが、店員から「列の最後尾にお並びください」と追い出されそうになる。高級店は予約客かどうかも確かめずに客を店外に並ばせるのか? 「予約入れてるんですけど」と言うと、名前を聞かれたが、どの席に座らせるか決まっていなかったようで、確認の間しばらく店内で放置され立ち尽くした。初っ端から気分がなえる。

 店構えは、なんてことはない、ただのレストラン。案内されたのは、ごく普通のテーブル席だ。しかしこの店、ディナータイムに豚丼しか食べない客はカウンター席にしか座らせてもらえない。テーブル席に座れるのは、我々のように6300円ものコースを注文したお客だけ。店内で販売している人気の生キャラメルも、豚丼の客は5箱までしか買えないが、豚丼の5倍ものカネを払うコースの客は10箱まで買える。あれ? 料金は5倍なのに“キャラメル権”はたった2倍? 割に合わない気がするが、1箱850円もするキャラメルを何十箱も買う気はないから、まあいいか。とにかく豚肉を楽しまねば。

“温かい”ジャスミン茶を頼もうとすると…

「テレビでさ、芸能人とかがすっげえ美味そうにホエー豚食ってたの。本当にそんなに美味いのかな〜」(D嬢)

 ウキウキしながら待っていると、店員が注文を取りに来た。コース以外の一品料理は、サラダでさえ1皿980円もするのでパス。ドリンクだけ注文することにした。メニューには、ホットドリンクがあるのかどうか載っていなかったので、D嬢が店員に尋ねた。

D嬢「温かいドリンクありますか?」
店員「はい。緑茶があります」

 緑茶はメニューには載っていない。おそらく水代わりに出されるサービスのお茶のことだろう。ということは、メニューにあるウーロン茶やジャスミン茶はコールドだけなのか。記者は、冷たいドリンクでも構わなかったので、メニューから選んで注文した。

記者「ウーロン茶ください」
店員「温かいのと冷たいのと、どちらにいたしますか?」

 メニューにあるドリンクもホットにできるなら、それを最初から言ってくれればいいのに。D嬢もメニューのドリンクにホットがあるなら、そっちを飲みたいようだった。

D嬢「(メニューにある)ジャスミン茶も温かいのがあるんですか?」
店員「はい。あります」

D嬢「じゃあ、温かいジャスミン茶を」
店員「はい。冷たいのと温かいのと、どちらにいたしますか?」
D嬢「温かいの(笑)」

 漫才ですか。なんだかもう、そこらのチェーン居酒屋にいるような気分になってきた。次回、本命の豚肉が登場する。【つづく】

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