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PJ: 藤倉 善郎

チベット会議開催中のダラムサラに集う人々
2008年11月21日 07:43 JST


今月初め、中国政府との対話にあたったロディ・ギャリ特使には、多くのメディアが駆け付けた(撮影:藤倉善郎、11月16日) 

インドのダラムサラで17日から「第1回チベット人特別総会」が開催されており、世界中から亡命チベット人が現地入りしている。中国との対話が進展しないため、今後の方針を話し合うためだ。しかしダラムサラには、チベット人以外の人々も集まってきている。

当然、日本の大手メディアも多い。少なくとも朝日、読売、毎日、日経などの新聞社のほか、時事通信、共同通信、そして日本テレビとNHKが現地入りしているようだ。初日の開会式の様子や、各記者会見の模様は、日本にも伝えられている。ところがほとんどの日本メディアは、18日のうちに支局のあるニューデリーなどへ戻ってしまったようで、19日には全く姿を見ることがなくなってしまった。おそらく会議最終日の22日に再びやってくるのだろう。

ホテルで、日本から来たモンゴル人の2人組に会った。ダライ・ラマに謁見(えっけん)して、チベットの今後の在り方についてアドバイスをしたいのだという。

「ダライ・ラマの政策は素晴らしいが、亡命チベット人社会には、それを忠実に実行するのに障害になっている腐敗もあると思う。そういったことを正さないと、中国と対等に渡り合えないのではなかと思うんです」(モンゴル人)。チベットの将来は、モンゴル人にとっても他人事ではないのだろう。

ダラムサラの日本食レストランで、中国語で会話をしている3人組を見かけた。記者と同席していた通信社記者によると、新華社通信の記者とカメラマンたちだという。それを知ったチベット人が「スパイじゃねえの?」と苦笑いしていた。

「中国メディアは、中国にとって都合のいいところだけ切り抜いて報道する。しかも、そもそもわれわれにインタビューなんかしないで記事を書くんですよ」(海外から来たチベット人)。

しかしダラムサラに中国メディアが来るのは画期的なことだとの声も。「亡命政府はこれまでも、中国メディアに取材に来るように再三呼び掛けていたのに、彼らは来なかった。それが今回の会議の取材には来ている。彼らが来るのは、もしかしたら初めてなのではないか」(現地在住日本人)

ダラムサラ在住のチベット人も、「中国のスパイじゃないかって? 秘密にしなければならないことは別にないし、会議に関する情報はオープンだ。全く問題ない」と語る。しかしこのチベット人、一緒にカフェで雑談している時に、仲間のチベット人に記者のことを「CCTV(中国中央電視台)の記者だ」などと紹介した。おおらかなのはいいのだが、シャレにならない冗談は勘弁してほしい。【了】

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