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PJ: 藤倉 善郎

チベット報道、日本の新聞報道はいまいち?(上)
2008年11月21日 06:57 JST


ランチタイムのため食堂前に集まるチベット人会議の参加者たち(撮影:藤倉善郎、11月18日) 

インドのダラムサラで「第1回チベット人特別総会」が続いている。メディアが会議場に入れるのは、初日と最終日の全体会議のみ。それ以外の日は、チベット人たちは15の会場に分かれて、朝9時半から夕方5時までグループ・ディスカッションを行っている。会議場近くで、ランチタイム中のチベット人と立ち話をしてみた。

中国支配下のチベット本土に家族を残して亡命してきているため、残念ながら名前は出せない。

─昨日、カルマ・チョペル議長の発表で、中国本土のチベット人の約47%が「ダライ・ラマの判断に従う」、29%が「中国との対話をあきらめ独立を主張すべき」、12%が「対話路線継続」とされました。あなたなら、この3択からどれを選びますか?
「独立でしょう。みんなそうだと思います」

─その理由は?
「これまで自治を要求する対話を中国側と試みてきて、何も変わらなかった。だから主張を変えた方がいいということです」

─日経新聞は、ダライ・ラマが自治を主張してきたのにチベット民衆の独立支持派が多いことから、「ダライ・ラマの求心力が低下している可能性がある」と報じています。
「それは間違っています。全然そんなことはない。チベット人たちが法王を尊敬し大切にする気持ちには、何ら変わりありません」

─中国から過激派呼ばわりされている政治グループ「チベット青年会議」も独立を主張していますが、ダライ・ラマに反対しているわけではありません。一般チベット人の気持ちも同じ?
「そうです。チベット青年会議は亡命社会最大のグループで、多くの若者がメンバーになっています。ただし、過激派などではありません。テロも何もしていない。昔(60年代)はチベット人ゲリラがありましたが、現在ではそもそもゲリラ自体がない」

─朝日新聞辺りは、青年会議をしきりに「急進派」と表現している。
「日本の新聞は、そういうところがよくない。やめてほしいです」

8月に記者が青年会議幹部にインタビューした際、「ダライ・ラマに反対しているわけではない。もし高度な自治が実現して法王がチベットに帰る日が来たら、我々も法王についていく。独立は、その次の目標として引き続き主張する」と語っていた。

ほかの一般チベット人と会話していても、多くが「できることなら独立を」との考えを持ちながら、現実的にベターな方針であるとして、これまでダライ・ラマの中道路線を支持してきている。青年会議が、一般のチベット人から抜きんでて急進的という印象は受けない。【つづく

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