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PJ: PJニュース編集部

重傷被災者の治療が急務、水や食糧の不足がストレスに=ハイチ大地震で国境なき医師団現地報告
2010年01月19日 11:44 JST


カルフール病院の外で、両脚を骨折した患者を診療するMSFの医療チーム。(写真提供:国境なき医師団) 

【PJニュース 2010年1月19日】ハイチ大地震発生から5日目の1月18日、現地にいる国境なき医師団(MSF)のチームは引き続き、手術を必要とする重傷を負った被災者への対応に追われている。残存する数少ない手術室を24時間体制で稼動させるとともに、同時平行で新しい活動場所で移動診療を行えるように機材を運び込んでいる。

MSFはカルフール地域にある病院に到着後、約2時間で被災後の片付けを行い、手術室を1室を使用できる状態にし、外科チームは90件の手術を行った。また、チョスカル病院の外科治療チームも17日、約90件の手術を行った。さらに、別のチームがコンテナでも活動しており、20件ほどの手術を終えている。患者の受け入れ数を増やせるように更に物資や人員が手配されて現地に向かっている。だが、手術室2室用のテント病院資材は現地に到着したものの、準備自体は当初の予定より遅れている。これは、この資材を積んだ飛行機がポルトープランス国際空港に着陸する許可が降りず、ドミニカ共和国経由にコースを変更したためである。

被災から5日経過した今、首都よりさらに震源に近かった町の状況が明らかになってきている。MSFチームの1つがハイチの南西部に位置するジャクメル町にヘリで飛ぶ予定である。また、別のチームはポルトープランスから1時間ほどの場所にあるレヨガンでのニーズ調査を行った。一方、地震の被害が比較的少なく、ポルトープランスから数千人が避難してきたサンマルク地域では、現地の病院が数百人の負傷者を受け入れている。

人員と物資の両面で移動や輸送の問題は多かったが、MSFは震災前から活動していたチームを助けるべく、100人以上の海外派遣スタッフを現地に派遣した。チームに加わった専門家には、外科医、麻酔科医、腎臓専門医、心理療法士などがいる。派遣者の多くはドミニカ共和国の空港から陸路でハイチに入国した。しかし、13日以降、スタッフと救援物資数トンを積んだMSFのチャーター貨物機4機が、ポルトープランスの空港に入っている。

現地で活動している複数のMSFチームは、路上で生活する窮地に置かれた人びとにとって、事態は改善していないと語る。食糧と清潔な水の不足が、現地のストレスに拍車をかけている。

MSFは一部のハイチ人現地スタッフの安否について、今も確認中である。今回の地震で命を落としたスタッフがいるとみられる一方、通信事情が悪く、今も連絡がとれていないスタッフもいる。【了】

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