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PJ: PJニュース編集部

パプアニューギニアで国境なき医師団が一時退避、病院敷地内で暴力事件相次ぐ
2009年12月25日 08:26 JST


タリ病院の待合室で診療を待つ女性と子ども。タリ病院は、この地域に住む20〜30万人が頼れる唯一の病院だ。(写真提供:国境なき医師団) 

【PJニュース 2009年12月25日】国際的な民間医療人道援助団体の国境なき医師団(MSF)はこのほど、パプアニューギニア西部に位置するタリ病院敷地内の治安状況が改善しないため、すべての海外派遣スタッフを一時退避させると発表した。

同国でのMSF活動責任者は「この数週間、MSFスタッフへの脅迫を含め、事件が繰り返し起きています。MSFのスタッフは緊急の救命治療を提供するために身の安全が確保されなければならず、当局はすべてのスタッフが安全に作業できるよう、タリ病院の安全確保に、あらゆる手段を尽くす必要があります」と語る。

過去数週間に安全面にかかわる事件が、少なくとも10件発生した。中には、病院警備員がスタッフを脅迫する事件もあった。こうした事態に当局は対応を約束したが、実行には移されていない。MSFは今後もパプアニューギニア人スタッフだけで活動する予定だが、外科患者については当面、同国内の他の診療所に移送して治療を行う必要が生じるという。

2009年、MSFはタリで4500人を超える患者の治療にあたり、ラエ市内では女性と子どもの支援センターを運営してきた。同センターは08年以来、性暴力や家庭内暴力の被害者およそ5000人に医療を提供してきた。また、09年11月以降、パプアニューギニア保健省や世界保健機関(WHO)を支援して、3つの州で1300人以上の感染者が出しているコレラの大流行に対処している。

MSFは07年以降、パプアニューギニアで活動を続けている。【了】

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