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PJ: PJニュース編集部

掃討作戦で避難民が続出、パキスタン北部の紛争地域で。国境なき医師団が当局へ活動許可求める
2009年12月15日 14:55 JST


紛争から逃れ、ロワー・ディール郡内の避難民キャンプで生活する女性(写真提供:国境なき医師団) 

【PJニュース 2009年12月15日】国際的な民間医療支援団体の国境なき医師団(MSF)の報告によると、パキスタン政府によるイスラム過激派掃討作戦の影響で、同国連邦直轄部族地域(FATA)内の南ワジリスタン自治区から、推計30万人がデーライスマイルハーン郡に避難している。

医療を必要とする人びとの数は、同郡内の医療施設の対応容量を超えている。
MSFは同郡で無償医療を提供する緊急プログラムについて、パキスタン当局に対し、外国人派遣スタッフの現地入りと活動開始の許可を求めている。現地の医療施設は、当局の支援は受けているものの、急増する医療ニーズに対応できていない状況である。

MSFは12月第1週に医療ニーズの簡易調査をデーライスマイルハーン郡にある主要な病院3ヵ所と、避難民の家族が多く居住している地域の診療所2ヵ所で行った。その結果、救急処置室、産科、外科部門で、救急医療対応に必須であるスタッフ、医薬品、衛生用品や医療物資が不足している状況を目撃し、緊急医療援助の必要性を確認した。

12月第1週末から、郡立病院の救急処置室では受け入れ患者数が30〜40%増加している。現在、外科治療の主な移送先は同病院から250キロ以上離れたペシャワール 病院となっているが、同郡内の避難民や住民のうち、弱い立場にある多くの家族は、医療費と交通費の捻出が困難であり、実質的に医療を受けることができない状況にある。

MSFは2009年5月から、現地で整形外科の援助を提供するための準備を進めていたが、同年7月、軍当局より治安上の理由からこの地域を離れるよう要請を受けた。
MSFは、外国人派遣スタッフを含む医療チームを置くことで、活動の独立性が補強されると考えており、これまでパキスタン国内の他の地域で行ってきたように、デーライスマイルハーン郡の患者に対しても、医療援助を行うことができるよう、当局に許可を要請している。【了】

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