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【動画】小田実さんとドイツ市民、20年前からの交流の原点―オイゲン・アイヒホルンさん
2009年03月13日 08:41 JST


集会には独日平和フォーラム代表のオイゲン・アイヒホルンさん(中)とNGO・国際青年共同奉仕のアンネ・イェグリンスキーさん(右)が参加した(3月9日、撮影:新納直子) 

作家・小田実さんの平和主義の遺志を受け継ぎ、市民活動を継続している「市民の意見30・関西」が3月9日、兵庫県芦屋市の「あしや・きらくえん」で、「ドイツ・良心的兵役拒否者との交流の集い」と題して集会を開催した。集会は、小田実さんが、20年前にドイツ市民のオイゲン・アイヒホルンさんらと絶対平和主義潮流形成のため、日独平和フォーラムを結成したことをきっかけに、良心的軍事拒否国家日本を目指すべき市民の考え方を、集会参加者と話し合おうというもの。その模様を動画PJ PodTVで。

 集会には、ドイツからオイゲンさんが来日し、小田実さんと日独平和フォーラムを立ち上げた趣旨などについて話した。オイゲンさんは、「市民たちのフォーラムを作りたかったのです。われわれ、それぞれの政府(ドイツ・日本)が、戦争についていろんな情報を流しているが、結局、戦争について、わかっているのは、われわれ両国の市民だと思います。小田さんの考えと、われわれの考えは同じです。それが基礎になって、20年前にフォーラムを立ち上げました。小田さんから、アジアの歴史を全部教えてもらいました。小田さんは、常々、市民一人一人が自分の考えを持つことだとおっしゃっていました。市民は自分の考えに自信を持つべきです」と話した。

 さらに、「フォーラムには、いろいろなプロジェクトがありますが、その一つにドイツ市民と日本の市民のみなさんとの交流があります。今年は19人が来日し、福祉施設などで働いて、日本の市民と交流を持つ活動を行っています。今年からは、広島でセミナーが始まりました。小田さんから学んだことを、若い人に伝えるいい機会だと思っています」と新しい取り組みを紹介した。

 この日、集会の場所を提供したのは、あしや・きらくえんの理事長、市川禮子さんであった。市川さんは、高齢者施設の運営に携わりながら、常に、高齢者福祉などの問題について、問題解決のために施策を模索している人である。同施設で、これまでにドイツの若者11人を受け入れ、日本の高齢者や高齢者施設で働く職員と交流を深めてもらった経緯があるという。これまでに同施設を訪れたドイツの若者から、「日本の人たちは、法律と自分たちの行動を見据えて考えている人が少ない。若いスタッフと話をしても、しっかり議論できない。激論を若者同士で話せないことが、寂しい」と言われたと話し、ドイツ市民と日本の市民が、法律の認識度に格差があることを問題視した。

 集会には、小田実さんの人生の同行者、玄順恵(ヒョン・スンヒェ)さんも参加した。玄さんは、1986年から1987年の終わり頃まで、ドイツに住んでいたと話した上、「戦後、ドイツが歩んだ道と日本が歩んだ道がよく似ていると感じました。これまでにどれほど両国の市民が互いに家を往来し、友情をはぐくみ、社会に平和と助け合いの精神をもって、小田と共に、反戦を訴えてきました。同じ体験を基に、家と家の交流を通して、お互いの家の冷蔵庫の中身を知り合うことで、文化、生き方を理解できるのではないかと思っています」と話した。【了】

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