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【動画】芸術家の心はいつでも子供と紙一重、岡本太郎作『明日の神話』を見た=東京・渋谷
2008年11月23日 06:16 JST

明日の神話を見る人達(撮影:安居院文男 渋谷駅 11月18日) 
岡本太郎の「明日の神話」が11月17日、一般公開された。場所は東京・渋谷のJR改札口から井の頭線方向に道路をまたぐ広い高架通路の、ハチ公広場を臨むガラス窓と反対側の通路の壁だ。5.5X30メートルという大きなものだ。1969年ごろ、万博会場の太陽の塔と同じころに、メキシコで描かれたものだそうだ。
渋谷の大きな通路と言えば、マークシティへの高架通路だろうと見当をつけて行ってみた。やはり、思ったところにあった。今まで、広告が貼(は)ってあったところだった気がするが、いきなり、大迫力の壁画が広がっていた。太陽の塔や有楽町の時計台のように、真中から四方ににょきにょきと角が出ているように放射しているエネルギー。岡本太郎だとすぐにわかる人間の骸骨(がいこつ)が、絵の中心にあった。まるで、踊っているようにも見えるが、原爆がさく裂した瞬間を描いたものだということだ。
炎の赤がとてもきれいだ。犬や猫のような動物が中央から端に向かって、溶けるように逃げてゆく。中央の骸骨の下には、炎に焼かれた影のように、たくさんの人影が見える。岡本太郎は悲惨な出来事を描くことによって、見る人の怒りを代弁したのかもしれないし、究極のエネルギーの爆発を描いているだけなのかもしれない。随所に人の顔がいろいろな形で出てくる。まるでアニメのような表現だが、つい探してしまう。PJには救いのない絵に見えたが、アニメのような部分だけは何とか救いに見えなくもない。
画面中央やや右下から連続した蛇の目を描いたベルトのようなものが、上に向かっているが、これは何だろうか。絵の中でこれだけが異質のように見えた。とにかく大きすぎて一度に全部は見えない。これからずっと電車の乗り降りでたくさんの人が絵のそばを通る。日常の背景となるにはかなり鮮烈だと思う。
200人ほどの人が絵の前でケータイやデジカメの写真を撮っていた。絵の警備のために、警備員が絵の前にいる。この絵の名前や、ちょっとした解説が近くにほしいがどうだろうか。どういう絵の具なのかわからないが、これからずっとかなりの光に照らされ続けると、色はあせたりしないか心配になる。メキシコでホテルの壁画になるはずだったこの絵は、ホテルの状態が悪くなって、行方不明になっていたのを修復したそうだから、劣化したらまた修復できるのだろう。それよりも、たくさんの人に見られるのが、岡本太郎の望みだったようだ。画家の部分と子供の心が融合したような絵というか、芸術家の心はいつでも子供と紙一重か。この模様を動画PJ PodTVで。【了】
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