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PJ: 工藤 明子

映画「セックス・アンド・ザ・シティ2」の中の女性賛歌
2010年07月12日 07:12 JST


NYでの「SATC」の劇場版DVD発売記念キャンペーン風景。撮影:工藤明子 2008年9月。 

【PJニュース 2010年7月12日】6月公開の、人気アメリカTVドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の映画化第2弾、「セックス・アンド・ザ・シティ2(以下SATC 2)」を遅ればせながら観た。

2年前の劇場版で遂に結婚して倦怠気味のキャリーや育児ノイローゼ気味のシャーロット、女性差別に怒りを覚えるミランダの既婚組に対して前作でスミスと別れて独身となったサマンサの自由奔放ぶりにスポットが当てられている。

映画のハイライトはサマンサの仕事がらみで1週間のアブダビ・ツアーに出掛けるところ。極上ファーストクラスが160万円、宮殿のような豪華ホテルのワンフロアぶち抜きのロイヤルスイートが1泊220万円。1人のツアー代が500万円を超えるという超豪華な内容なのだが何とこれがすべてタダだというのだからスゴイ。

が、何事も起こらずに無事にNYに帰れるはずもなく、大変なドタバタが展開するのだがそれは映画を見てのお楽しみ。

前評判の高かった割りにはアメリカでの評価も低く、興行成績も振るわず、3作目はないだろうと囁かれ、キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーはがっかりしているというが、私の評価は★★★★。大変面白かった。何より平凡な日常生活から2時間ちょっとリッチな気分になれたのが良かった。

評価やストーリーで取り上げているところがなかったが、実はアメリカの女性向けコメディはお気楽そうに見えて女性尊重、女性賛歌というメッセージがはめ込まれている物が多く、「SATC2」も例外ではない。

女性の地位が低いアラブ首長国連邦のアブダビが舞台と聞いて(何で?)と思ったものだが、それにはやはり理由があって、監督いわく、NYの精神的にも経済的にも自立した女性が、そんな国でどうなるかを描いてみたかったのだそうだ。

その象徴とも言えるのが「アイアム・ウーマン」を女性4人がホテルのカラオケのステージで高らかに歌い上げるシーン。「私は強い」「私は無敵」などとガールパワー全開で、女性の応援歌ともイスラム社会への挑戦とも取れる内容。これは、後で調べてみたら、1941年生まれのヘレン・レディの代表曲だった。70年代のウーマンリブ運動時に広く歌われたのだという。

そんな側面もある事を気にかけつつこの映画を楽しんで欲しい。そしてできれば3作目も見てみたい。【了】

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PJ 記者