PJ: 池野 徹
「地震学者」の無責任な、地震予測感覚。
2012年02月21日 06:53 JST
"Someone rescuing ?" (制作:池野 徹 Feb.18.2012) 
【PJニュース 2012年2月21日】日本は今や政治不信が蔓延している。政治家自身の地位とプライドは地に落ちている。その体たらくの政治家を、無策の官僚が支えているのだ。東日本大震災と原発事故という大試練を前にして、いざという時の対応が、その能力の低さを露呈している。予期せぬ出来事の前に、その対応政治力を放棄してるのと同じである。
その地震とか、原子力とかの根本を支えて来た日本の知力であり、学問的裏付けとなり、保証力にもなっていたはずの、日本の学者たちが、地震や原発に対しその結果に反省も恥じらいもなく、なおかつ現在また、バカな地震占いを、ぬけぬけと発表しはじめているのは、まさに呆れた話しである。つまり不安の中、いる国民に対して、あらぬ風評被害を覆いかぶせているのは許せない事だ。
首都圏直下型地震について、政府の地震調査研究推進本部は、震災前であるが、南関東で、30年以内に70%の確率で地震が発生すると予測していた。昨秋、東大地震研究所は、4年以内に、70%の確率で、地震が発生すると予測した。そして、今年、京都大学防災研究所が、5年以内に28%と発表したのである。そのデータの根拠はそれぞれ違うが、大学の地震研究所の学者が競って発表する事に何の意義があるのか。その結果を取り上げ、マスメディアが大々的に報じ話題にする。国民への警告と言いながら、その結果として、国民を、その土地や地域への影響を軽々しく考えている。大震災や、原発に侵されてる人々への追い討ちをかける無神経さは、行き当たりばったりの学者も政治家も同じ情けなさだ。
原発の安全性が、存在する裏付けとして、原子力工学学者が保証したはずだ。政府に、自治体に、東京電力に、その見返りを保証されて住民を説得して、原発は成り立った。しかるに津波災害で、電源を奪われ原発事故を引き起こした。保証した学者たちは、机上の論理を破られて反省もしていない。防潮堤、防波堤の高さを算出しながら、津波に浸食されたその計算能力をまた繰り返そうとしている。それは、いい加減な地震学者と同じ事ではないか。
地震災害を研究してあらゆるデータを結集して公表する事は、やぶさかではないのは当然だが、もっとデータの取り方を、地震のマグニチュードの強さ、地形断層、被害者、歴史的地震の結果だけでなく、もっと人間的、宇宙的データを加えたらと思うのだ。人間的とは、過去の人の経験をデータにするべきだ。地震の後に来た津波に逆らって一人船を海に乗り出して漁師が助かった話しを聞いた。他の漁船は、全て街をビルを人を破壊する凶器になったのはご覧の通りだ。地震や、津波の来る前の、自然界の動植物の動きや、風や波の変化に気がついていたらと、そんな自然への「人間のカン」のデータは、もっと取り入れるべきだ。ナマズが騒ぐのをバカにしてはならない。人間より遥かに優れた周波数を感じる動物はいるのだ。それと、人工衛星の宇宙時代だ。宇宙からの地球観察の、海溝の動き、海の、風の流れをもっと密に、天気予報程度でない深いデータを衛星から取り入れるべきだろう。
人間は自然に勝てるわけはない。しかし自然から学ぶ事は多い。天災は忘れた頃にやって来ると言った学者がいるが、だからまさに、いい加減な予測なんてその通りになるわけがないのである。ほんとうに、自然は、尊大であり無慈悲であり恐れ多いのだ。簡単に一学者が軽率に予測するのは、自然と人間に対して冒涜行為だと知るべきだろう。【了】
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