PJ: 池野 徹
「広島・長崎」が、オリンピックへの挑戦に、踏み切った意義を支持。
2009年10月13日 07:00 JST
"Go Go Olympic !" (制作/撮影:池野徹、10月12日) 
【PJニュース 2009年10月13日】現在、地球の人間が、共通意識に立って行えるイベントは、オリンピックであろう。近代オリンピックの父と言われたクーベルタン男爵が提唱して始めた1896年第1回アテネオリンピックは、現在まで続いている。
「勝利するより参加する事に意義がある」といわれ、数々の戦火をくぐり抜け、国家発揚に翻弄(ほんろう)され、アマチュアリズムからの脱皮、コマーシャリズムの介入、そして、政争の場へとオリンピックの歴史は進展して来た。良いにつけ、悪いにつけ、世界の共通のイベントとして、その役目を果たして来ている。
Olympic Movementを掲げ、「スポーツを通じて、友情、連帯、フェアプレーの精神を培い相互に理解し合うことにより世界の人々が手をつなぎ、世界平和を目指す運動。」として世界の悩み事を解決する、戦争への抑止力になっている、平和の場になっている事は、間違いない。
先日、2016年オリンピック開催が、リオデジャネイロに決まり、東京は敗れた。リオの開催は、初の南米大陸開催であり、意義のある事だった。1964年の東京オリンピックは、アジア大陸初開催、日本開催の意義があった。今回の東京開催には、意義がなかった。それは、日本国民の支持が消極的だった事がそれを示している。
2009年10月11日、突然に、広島市の秋葉忠利市長と長崎市の田上富久市長は、広島市内で記者会見し、2020年夏季五輪招致に向けてオリンピック招致検討委員会を設立すると発表した。招致を検討する理由について、第2次世界大戦で原爆を投下された両市が立候補すれば、五輪憲章が掲げるOlympic Movement「平和」の理念を世界にアピールできること、両市が主導する国際NGO「平和市長会議」で2020年までに核兵器廃絶を目指しており、記念イベントとしてオリンピックが最適であることをあげた。
「核兵器なき世界」の実現に向けた取り組みを理由にオバマ米大統領がノーベル平和賞を受賞したことが、タイミングとしても絶好のチャンスととらえたのだろう。
これまでのオリンピックの流れから言えば、2都市開催とか問題はあるだろうが、そのモチベーションは、政治的と解釈されても究極の目的たる「平和」への意義は、東京で開催するよりはるかにあると思われる。開催能力とか物議をかもすだろうが、捉え方としては新しいし、世界のタイミングに合っているのではないだろうか。
オリンピック規模のイベントは、今回のプレゼンテーションのごとく、国の最高責任者が行う場となっているのだし、その意義は十分にあると思われる。オリンピックという場に直接スポーツ以外のお題目で決める事に問題を感じる輩は多いだろうが、日本人の北朝鮮拉致問題にしても、埋没されっぱなしだし、核兵器による被害国日本をクローズアップしてアピールする事は、核の実態を証明するのに必要だ。今まで日本の政治家が生ぬるく、ごまかして来たからにほかならない。世界へはっきりと意思表示する事が大切だ。
オバマ大統領が、ノーベル賞を授与された中で、地球上で初めて核兵器を使用した米国であると述べた勇気は、当然、広島・長崎を奮い立たせたのは、当然の意思表示の現れだろう。オリンピックは、少なくとも、「平和」の場として証明されて来ている実績のある世界イベントだ。日本で開催するオリンピックの意義はこれしか無いだろう。
「より速く、より高く、より遠くへ、より人種を越え、より楽しめ、より友となる」
【了】
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