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PJ: 池野 徹

「皆さんのおかげです」と言うアスリートは、礼儀正しいのか。
2009年08月04日 14:22 JST


"I Won Alone." (制作:池野 徹) 

【PJニュース 2009年8月4日】昔は男は寡黙で、実績を出して褒められても、恥じらいを見せて照れていたものだ。しかし、今は「皆さまのおかげです。応援よろしくお願いします」と堂々と言う。その本性が見えて来た若干17歳の少年、プロゴルファーの石川遼は、その容姿で、明快に歯切れよくしゃべる。それが、礼儀正しいと評判である。確かに石川遼は、その才能を発揮して、負けても勝つことへのポジティブな姿勢が素晴らしい。実力を発揮して来ているから、彼の述べる事が説得力を持ち、おじさんたちを圧倒する。

大リーグで活躍しているイチロー選手は、寡黙な男であったが、最近はWBCの野球でリーダーとしてその言葉も、重みを増して来た。しかし、まわりへの媚びた言い方はいっさいしない。自我の表現を貫いている。生意気と言われた時もあったが、彼の実績の前にはいかなる反論もできないだろう。プロ選手として、日本人として、大リーガーとしてのプロ意識が備わっているからだ。

時代が違うから、皆さんのおかげとか、応援よろしくとか言う事が別に当たり前で、何のてらいもなくなっているのは分かるが、一度や二度勝ったぐらいで、皆さんを意識するより、自分自身強くなり、もっと個性的に、自己表現して実績を見せたらどうだろうか。自分を鍛えて、自分で勝ち取るのがスポーツの根源だろう。怪我でもしたら消えて行くスポーツだ。もちろん、戦い終われば一人の人間としての礼節は当然あるわけだ。

こう書いて来ると頭の固いオトッツァンみたいになるが、時代は、一人でなく、複数の人間が関わらないとその目的を達成出来ない時代のスポーツになっているのかもしれない。素晴らしい環境を支える家族がいて、聡明なるコーチがいて、データで固めたトレーナーが付いて、そこに、フィジカルにも、マインドにも勝れた選手個人がいる。それでなくては、世界のトップに立てない時代のアスリートになったのかもしれない。

「皆さんおおかげです。応援よろしく」と言うのも、ストラテジーなのか。

【了】

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PJ 記者