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PJ: 池野 徹

「顔」で選ぶか、「人」で選ぶか、「考え方」で選ぶか。
2009年06月17日 09:03 JST


"Come On!!!" (撮影/制作:池野 徹) 

しょせん一匹の人間である。群れをなして社会を形成して、顔も人も考え方も違う人間が生活していく上で、喧嘩(けんか)もせずに仲良く生きて行く。それ自体は簡単な事であるが、それ自体できないのも人間なのだ。一人一人が違う人間を束ねてコンセンサスの方向へ導いていく人間を、同じ人間がセレクションするのは結構難しいのである。

しかし、一国の首相という、最高のリーダーになった者が、わが意のごとく振る舞えばいいのだが、そうはさせてもらえず、絶えずチェックされて何かにつけて、お小言を国民から受け尊敬すら得られない。もっと誇りを持ってできないものか。一国の首相の「顔」は、日本の「顔」でもあるわけだ。

選挙選挙と取りざたされているが、その「顔」を選ぶのが選挙なのだが、国民は、何を基準にして選挙するのだろうか。例えば、現在の日本の麻生首相は、「顔」はどうだろうか。やや口をひん曲げてしゃべる、祖父が吉田茂とは、言われなければおよそ似ても似つかない。小金持の麻生セメントの社長をしていた、わがままなオボッチャマに見える。品性も無い。ベランメーのハッピでも着て、町内会の祭りの時の小頭みたいなタイプだ。一つ前のアメリカの大統領ブッシュと共通するところがある。

かたや、対抗馬の鳩山党首は、祖父が首相をやり、その血を引いて、御殿に住み、庶民離れした世界から反骨精神を造り上げ、時代を狙っているが、同じ弟の前鳩山総務相のアクの強さと対照的にお公家様的優等生の顔だ。「顔」だけを比べれば、ソフトな鳩山党首にと思われるが。

「人」はどうだろう、麻生首相は、何回もの総裁選挙をあきらめずに、ついに首相の座についた執念の男である。人の上に立つのが己の運命と思っているのか、頭の悪さを披露しながら意地を張る強さは持っている。オシャレでワル爺(じい)の感があるが、ざっくばらんの漫画アニメのマニアをひけらかしながら庶民性もある。鳩山党首は、一見つかみ所は無いが、個性的な奥さまに恵まれ、その言葉を確かめながらヒトを見る客感性はある。しかし、政治生活も長いが、清潔感もありそうでその分、決断を下す時に弱みが出そうなタイプである。

「考え方」は、麻生首相は、自分ではこれだけマジメにやっているのになぜ、国民がついて来ないかとふてくされてるところがある。日本は、もっと外交面で世界のリーダーになるべきだと考えているようだ。しかしそのリーダーぶりが発揮出来ない。お手本を見ながらの鳩山党首は、政治の流れを読みながら、確信を得て来ているだろうが、友愛精神だけでは、鳩山党首自身のコンセプトは見えない。国民の生活が、政権交代で、がらっと良くなるわけは無いのに、もっと実利的な考え方を示すべきだろう。

「顔」が悪くても、「人」が悪くても、「考え方」がしっかりしてる人物はいないものだろうか。「考え方とは、決断と実行の政治の事だ」。写真が残っている、かの「坂本龍馬」を見るにつけ、伝えられる「人」と「考え方」は共感を呼ぶが、現世では、テレビメディアを始め、その政治家のすべてがさらされている時代だ。「顔」「人」「考え方」のすべての良さを備えた人間などいるわけは無いが、ミーハーの無党派層は、常に何か一つさえ良ければエレクションしてくれる国「日本」だと思う。オバマ大統領的な世界的視野は望むべくも無い。

小泉元首相ではないが、北朝鮮に行き、金正日とサシで勝負して拉致日本人を全て取り返してくると約束でもしたら、無党派層はどっと流れるだろう。

「麻生さん、鳩山さん、演技を勉強すると、日本の大根役者総理大臣から逃れられると思うが、いかがなものか」

【了】

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