PJ: 池野 徹
「説明責任」という言葉のバカさ加減。
2009年05月19日 05:55 JST

"Explanatory Responsibility" (制作:池野 徹) 
日本語と言うのは、ボキャブラリーが多く、時として誠にそれらしく、しかつめらしく、その語彙を使用するが、中身の意味している事を正確に伝えるのかと言うと、そうでなく、ただ日本語のその言葉自身を使うだけで、別にその通りに実行するとは限らないのである。
小沢前民主党代表の西松建設疑惑に関して、国民に対して「説明責任」があり、それを果たすべきだと、ことあるごとにメディアをはじめ評論家諸氏も流行言葉のごとく言う。しかし、政治家は「説明責任」なる言葉を正確に発したものは一人もいない。もともと政治家は発言してる事自体が責任ある言葉であり、とりたてて、説明すると言う言い訳はしないのが当たり前だからだ。
「任命責任」と言うのがあるが、麻生首相の閣僚の不始末に対して「任命責任」を問われるが、全く責任などと思っていない。「謝罪責任」があると迫ったりするが、政治家がおとなしく簡単に謝罪する訳は無いのである。
「生産責任」があると、子供に迫られたら親は何と応えるであろうか。たとえそうであっても、欲望の果てに生んだとは言わないだろう。子供にすれば、勝手に生みおってと年ごろになるとたてついたりするが、それと同じく、「説明責任」を事細かに言う輩はいないのである。
しかるに、鬼の首でも取った様に、正義ぶって国民に対してとか言って「説明責任」を迫る反対党とか、メディア、コメンテーターのバカさ加減に腹が立つのは、自分だけであろうか。言われたから言うのでなく、自分の意見として自分の考え方、ヴィジョンを発言するのが、人の上に立つ影響力を及ぼす人間のやる事だろう。何か言われるまで黙って隠している、そして言われたら言い訳するのが政治家なら所詮(しょせん)その資格など最初からないのだ。
「聞かれる側もお粗末、問う側もお粗末」
【了】
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