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PJ: 池野 徹

魔裟斗は「人寄せパンダ」なのか
2009年04月23日 08:30 JST


"As for retirement beautiful"(制作:池野徹) 

まさに肉弾相打つ格闘技は、太古のローマ皇帝が罪人と獅子と戦わせ楽しんだとあるが、人間のもてる肉体の肉を切り骨を打つ様は、原始的ではあるが現在許されたハードなスポーツである。殴り合う事でのボクシングは、そのリアリティーのある本気の格闘技であるが、プロレスリングとなると、エンターテインメント性はあるがリアルの勝負は一つ置かれてしまう。

 まだ日が浅いがK-1がある。タイ式キックボクシングと、ボクシングを組み合わせた形だが、そのリアリティーはあるし、ボクシングの次に真剣な戦いスポーツと思っていたが、階級別はあるにしても、日本のリングでは外国勢が圧倒的に強い。その中で、日本人K-1ファイターで、イケメンでもある中量級ボクサーとして人気と実力を備えた「魔裟斗」がいた。2度の世界チャンピオンになっているが、そのファイトぶりはスターにふさわしい器量を持っていたが、今年引退を表明した。今一度の世界戦でのチャンプでの結果を得て、燃え尽きたところを見せて引退してほしかったと思うのだが。

 21日、マリンメッセ福岡でFEG「K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament FINAL16」が開催され、HIROYAとエキシビションマッチで対戦した魔裟斗を見たが、エキシビションマッチと言うより、公開スパーリングと言う感じだった。人気のある魔裟斗だから、引退興行的に後、7月と12月に試合が組まれているそうだが、本気のスピリットファイトを見たいのに、このようなエキシビションマッチでは興味がそがれてしまうし、K-1ってこんなものかと思われるのではないだろうか。「まだ大晦日はどうなるか分からないですけど、俺は王者とやるつもりですから」と大晦日に世界チャンピオンと闘いたいという希望を口にしているのだが。

 本気で戦う魔裟斗を見たい、人気ものゆえの引退興行マッチ、魔裟斗にのっかってマッチメイクされている、人寄せパンダの魔裟斗は見たくない。ローマの皇帝の前ではないが、獅子と戦うかのごとくの魔裟斗が見る事に胸躍るのだ。イケメンが血にまみれ、魔裟斗のパンチの一撃で、ノックダウンを見る事の劇的なマッチングを期待したいと思うのだが。それができないのなら、潔くリングを去るのが栄光のチャンプだろう。

「見せるカッコ良さより、戦うカッコ良さが魔裟斗だろう」

【了】

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