SakuraFinancialNews

PJ: 池野 徹

金正日を喜ばす、日本の「メディア紙芝居」
2009年04月16日 06:03 JST


"Wahaha Kim"(制作:池野徹) 

北朝鮮の金正日に対して、日本人で本気になって怒っているのは誰だろう。娘の横田めぐみさんを拉致された横田滋・早紀江夫妻だ。特に母親の早紀江さんが、事あるごとに登場して、いつも怒りに顔をしかめ、悲しみの中に、むなしさの連続に耐えている姿だ。いつも同じ事しか言わない。「拉致された日本人を取り戻すのは、日本国の当然の責任である。北朝鮮に鉄拳を加えて取り戻してほしい」と講演会で述べ、ブッシュ米大統領にも同じ事を述べている。しかし、しかしである、事は何の進行も見せていないのだ。

 日本のメディアは、その度に伝えてるが、お決まりの伝え方、お決まりの反応しか示さない。それを国民も眺めているだけである。この繰り返しの体たらくの日本人を金正日は当然知っているだろう。そして、こんなもんだとせせら笑っているに違いない。金正日は、小泉純一郎元首相が訪朝した時に、「拉致しましたよ」と認めているのだ。そこからこれまで何も引き出せていない、進展させていない、日本政府に、横田夫妻の怒りと悲しみの顔を見せられるだけで、金正日は、そんなもんだと、はっきり言って日本の程度をバカ扱いしているのだ。

 久方の金正日の登場に、左手が動かないだの、顔がやつれてるだの、腹が減ってやせただのと、病気上がりの人間を、アホにした言い回しで遊びながら、繰り返しそれを報じる、にぎやかに尾ひれを付けて報道する日本のメディアを、金正日は楽しんでいるのだろう。ちょいとマジになるのは、相手になるアメリカの出方だけだろう。

 毎度ながらの戦略で、金正日は何もアクションできない日本人を全く舐(な)めきっているのだろう。今回のミサイル事件も、日本主導で国連安保理事会を仕切ったような顔をしている麻生太郎首相は、アメリカの中国との日和見に詰め腹を切らされて、それでも日本主導でやったとうそぶいているバカさ加減だ。一番喜んでいるのは、金正日だろう。予定通り、6カ国協議を脱退宣言。核に元戻りを宣言させ、またもや堂々巡り。そのいきさつを親切丁寧に報道する日本メディアを紙芝居のごとく楽しむ金正日がいる。日本にはもはや、かつての全学連もいないし、暴動も起こさないイイ子ちゃんばかりだから、いまやタイランドの民衆よりおとなしいコネコちゃんである。

 「麻生さんよ、横田夫妻を連れて、北朝鮮に乗り込んだら」。男が上がるし、選挙も勝つだろう。おっと、小沢代表でもどうだろう。起死回生に。男日本人は、なにも、WBCや、ゴルフだけじゃないだろう。日の丸を背負うのは、日本国の代表だろう。

 「サムライ」を簡単に使うなよ。本気で使えよ。

【了】

■関連情報
FXトレーディングシステムズはパブリック・ジャーナリズムの発展とPJ(市民記者)の活動を応援します。
キャッシュバックキャンペーン実施中
PJニュース.net
PJ募集中!
"Creative Eye"(記者ブログ)



関連記事:
タグ:
pagetop

PJ 記者