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PJ: 池野 徹

熱い日本人魂を見せた、ニューヨーク公演「フラワー・トラヴェリン・バンド」
2009年03月19日 15:57 JST


"Poster"(スキャン制作:池野徹) 

アメリカは広い。暖かいサンディエゴでは、日本中で話題のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の試合が行われていて、日本選手の魂が試されているが、アメリカ全体としては、WBCは今ひとつ盛り上がりに欠けている。そんな中で、寒いニューヨークの夜に、日本人の魂のロックのサウンドが聴かれた。あの伝説のバンド、フラワー・トラヴェリン・バンド(F.T.B.)が、待望のUSツアーを始めたのだ。

 1970年、内田裕也プロデュースでバンド結成。アルバム「Anywhere」発表。大阪万博でカナダのロックバンド「ライトハウス」に誘われカナダ・トロントへ。71年アルバム「SATORI」を発表するや、東洋的な異色のロックとしてチャート上昇。日本人のロックとして、パイオニア的存在となる。しかし、73年に活動停止。時を経て、2008年再結成して、そのF.T.B.が昨年トロントで37年ぶりにライブを敢行して、今年ここニューヨークの地へ登場したのだった。3月13日の公演に続き、14日のサタデイナイト、ニューヨークのThe Studio Webster Hallでパフォーマンス。ほとんどアメリカ人で埋まったホールでニューヨーク在住の日本人も押し掛けたのである。

 アメリカでのプレス紹介では、「SATORI」について、ヴォーカルのジョー山中は、精霊のような声で、イギー・ポップかロバート・ブラントのようだと、シターラの狂った音が弦を舐めるようだと。レッドツェッペリンに対抗できるバンドで、そのパワーは、東洋的に染められた北部アフリカの6ストリングの幻覚状態と、トムトムを墜落させる和音であり、これは、まさにオリジナルのロックのクラシックであると評していた。

 「SATORI」「WOMAN」とニューアルバム「WE ARE HERE」からの新曲は、国境を越えて寒さを溶かすライブになった。会場には、日本人のハーレムのアーティスト、フランコ&希美ギャスキン、スタイリスト川島充子、ヘアメイクの三河朝男&フレンズ等が駆けつけ、久しぶりのジョー山中との再会も楽しんでいた。希美さんは、「F.T.B.のその力量とキャリアとスタイルは、大人のバンドで、とにかく熱くて、COOLだった」と言っていた。会場には、70年代を知るアメリカ人のF.T.B.フリークも現れて、日本人のロックガイズが、そのサウンド魂をアクションしているのはプライドマジックであった。

F.T.B. US ツアー'09
3/13 ニューヨーク公演 @Knitting Factory New York
3/14 ニューヨーク公演 at The Studio @Webster Hall
3/16 フィラデルフィア公演 @Johnny Brenda's
3/17 ワシントンD.C公演 @Velvet Lounge
3/19 South by Southwest 2009 "SXSW Music Festival" @Smokin' Music(504 Trinity St)

(記者注:この記事および写真は、ニューヨークの希美ギャスキンさんの協力によるものです)

【了】

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