PJ: 大森 勇三
日航株取引がなぜ「投機」「マネーゲーム」なのか
2010年01月15日 09:35 JST
東証アローズ。(PJニュース資料写真) 
【PJニュース 2010年1月15日】マスコミが日航株の活発な取引について「投機」だとか「マネーゲーム」だとか言って騒いでいる。なぜこれが個人投資家の「投機」「マネーゲーム」という悪事のような取り扱いをされるのだろうか。
辞書によれば、「投資」は「利益を得る目的で、事業に資金を投下すること」で、投機は「損失の危険を冒しながら大きな利益をねらってする行為」、そして「マネーゲーム」は「(和製語) 高金利・高配当をねらって投機的に行う投資や資金の運用」とある。いずれにせよ、リスクを負う出資であることには変わりない。
日航株の場合、リスクと言えば、上場廃止の方向で議論が進められているため、価値がゼロになる確率が高いこと。また、1円の振れで増減率が十数パーセントになることくらいだろう。これだけリスク要因がはっきりしていれば、「投機」や「マネーゲーム」とは言えないのではないか。
それよりも、郵便貯金や銀行預金はどうなのだろう。こちらはセーフティネットが用意されているが、それとて保障の上限は原則1000万円までである。郵貯など日本の国債の運用に頼っているのが実情だ。この国が国債を乱発している限り、国債が暴落する危険性は極めて高い。国債の価格動向が郵貯に大きく影響するのだ。見方によれば、こちらのほうが、不確定要素がよっぽど多い。
だから、郵貯が「投資」で、日航株が「投機」であるなどとは言えない。ましてや、日航株取引が「マネーゲーム」と不安だけを煽(あお)るマスコミの報道にはいささか否定的になってしまう。【了】
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