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PJ: 大森 勇三

そういえば、「新型インフルエンザ」って消滅したのか
2009年06月10日 04:57 JST

5月の終わりごろまで日本中をパンデミックにさせた「新型インフルエンザ報道」がこのところあまり見当たらない。新型インフルエンザは消えて無くなってしまったのだろうか・・・。薬局に行けば売り切れていたはずのマスクは山積みにされている。スーパーに行けばレジ係の人たちがマスクをしている。でも、新型インフルエンザの患者に出会った人がいないのはわたしだけではあるまい。

新型インフルエンザに関するこのマスコミのばか騒ぎはなんだったのだろうか。舛添要一・厚生労働大臣の狼狽(ろうばい)ぶりもさることながら、やはりマスコミのお祭り騒ぎが人々をパニックに陥れたのではないか。ばか騒ぎをしておきながら、マスコミは必ずこう言い訳する。「社会に警笛を鳴らしたのです。被害が大きく拡(ひろ)がらないように」

これってホントウだろうか? わたしはいつもこの常套(じょうとう)句に首をかしげてしまう。新型インフルエンザ騒動で一番冷静さを欠いていたのはマスコミだった。警笛を鳴らしたのではなく、針小棒大にことを荒立てたのがマスコミだった。

著名人で唯一冷静だったのが石原慎太郎・東京都知事だった。石原氏の独善的な物言いはあまり好きにはなれないが、単刀直入に物事の本質を見抜いて、わかりやすい言葉で表現するところはすばらしい。定例記者会見で「ちょっと騒ぎすぎじゃないの」と発言したのは、暗にマスコミを批判していたのだった。

石原氏は傲慢(ごうまん)だが、批判される立場にあるだけ、まだましだ。批判されない第四の権力、マスコミは傲慢なだけで、どんどんものごとを大げさに助長していく。

マスコミが騒いでいるときは要注意だ。社会に警笛を鳴らしているのではなく、単に金もうけをしているということもあり得ると。【了】

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