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PJ: 鈴木 義哉

菅直人に総理大臣が務まるのか?
2010年06月08日 07:26 JST


8日正式に新総理となる菅直人氏 08年8月26日総選挙中の大阪府高槻市のJR高槻駅前にて (撮影 鈴木義哉) 

【PJニュース 2010年6月8日】先日、普天間基地の名護市移設への迷走から連立政権の社民党離脱という事態に鳩山由紀夫首相が責任をとる形で辞任となり、民主党の代表選挙で菅直人氏が民主党代表に選出され8日に正式に総理大臣となる。

菅直人氏でついに橋本龍太郎氏から14年続いた政治家子弟の総理大臣が途切れることになる(父が町長だった森喜朗氏以外は衆議院議員の息子だった)。

菅氏は46年生まれ。父はサラリーマンだったが岡山出身だったため江田三郎氏(衆・参の両議員を務めた 江田五月・参議院議員の父・故人)の熱心な支持者で友人でもあった。このため管氏自身も自然と政治に関心を持つようになったようだ。過去10年以上にわたり、首相がエスタブリシュメント(特権階級)出身だったが、久しぶりの平民宰相ということになる。

学生運動にも参加
東京工業大学進学後は政治サークルにも入っており、学生運動にも参加していたらしい。現在の政界にも学生運動経験者がいる。69年東大安田講堂封鎖に参加した阿部知子氏(社民党・衆議院議員)や、浪人生を組織して参加した塩崎恭久氏(自民党・元官房長官)だ。69年、東工大が新しい寮の運営方針を巡って100日以上も学生によりロックアウトされるという事があった。当時大学4年生だった菅氏は卒業研究の実験のため大学に泊まり込んでいた。これに巻き込まれる形で参加、最終的には機動隊の介入で排除されるが、ノンセクトのリーダーとして最後まで話し合いによる解決を模索していたという。

婦人運動家 市川房枝を支える
卒業後は弁理士の資格を取って事務所を立ち上げるが、女性運動家で参議院議員も務めた市川房枝氏(故人)の選挙運動に参加し(選対事務局長だった)、やがて市川氏の秘書となる。76年に無所属で衆議院に立候補し落選、父の友人の江田三郎氏が立ち上げた社会民主連合に参加し、2度の落選を経て80年に衆議院に初当選する。市民派の国会議員として活動するが厚生行政に精通していたようだ。

その反面、市民運動家出身の議員が国会議員になることを上がりとしていたことを批判し、早くから首相になることを目標にしていたといわれている。そして94年には新党さきがけに参加した。96年に立ち上がった自民、社会、さきがけの橋本・連立政権では厚生大臣となり、薬害エイズの解決で成果を上げている。ただ官僚のドンだった厚生省出身の古川貞二郎・官房副長官(事務担当)がいなければ成果は疑わしい。

その後数々のパフォーマンスで話題を呼んだが市民運動家出身ゆえのはったり戦術的なものもある。

そして民主党へ
そして、86年に結党した民主党に参加ということになる。現在を含めて民主党は「寄り合い所帯」的な性格が否めないところがあるが、鳩山前首相らと旧さきがけ組として存在感を発揮し、以前に党首になったこともある。そして98年に発覚した国会議員の年金未納問題では自民党の未納した議員を「未納三兄弟」とやゆしたが、自身も未納が発覚。そのああとは四国へお遍路を経てしぶとく復帰。

政治スタイルはむしろドラステックなタイプで、小泉元首相のような「ジョーカー型」の首相となるかもしれない。2人とも厚生大臣を経験しているという共通点がある。

管新首相は通常、自身の議員秘書を任命する政務秘書官を厚生労働省の現職官僚の山崎史郎氏に委ねるという異例の「サプライズ」もあった。小泉元首相も08年に役所を逆恨みした者に殺された元厚生次官の山口剛彦氏の葬儀に出席しているが、2人とも、官僚と大臣との関係を越えたものがあったのだろう。もしかしたら厚生労働省を抑えるのが官僚を抑えられるのかもしれない。

いいのか良くないのかわからない。ただ是非は参議院選で決めればいいだけの話だ。
【了】

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PJ 記者