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PJ: 鈴木 義哉

総選挙を振り返る (4)日本共産党 蟹工船ブームに乗れたのか
2009年09月05日 07:01 JST


有権者の握手に応じる志位和夫委員長 8月18日京都・四条阪急百貨店前にて(撮影:鈴木義哉) 

【PJニュース 2009年9月5日】昨年、日本共産党は若者中心に約1万2000人の新規入党者があったと言われている。昨年ヒットして今年再映画化された小林多喜二の小説「蟹工船」が非正規の若者中心に共感を呼んだのがその理由だ。蟹工船の本には「党生活者」という短編も所収されている。

共産党の入党条件は18歳以上の日本国民で他党に党籍がないこと。2名以上の推薦者が必要だが、いない場合は相談に応じてくれると言う。入党費は300円で年間党費は年収の1%なのだ。内容は割愛するが、他の政党と比べると条件や内容はさほど変わらない。

東京都議選で躍進が期待されたが
共産党は東京都議選で躍進かと思われたが、江東区で議席を奪還したものの13あった議席を8議席に減らした。ただ前回の都議選と比べると共産党への総得票数を2割増やしたのが収穫だったという(全政党のトップ)。ただ状況からすると無党派を取り込めなかったようだ。

ただ街頭演説から感じるオーラはすごかった。私が18日の公示日の夕方、京都の四条河原町で街頭演説に志位和夫委員長がやってきたが、志位氏に対する声援はすごかった。これは京都がもともと「共産王国」と呼ばれるほど共産党が強い土地柄ということもある。

主張にしても与党はもちろん野党の政策に対しても論理的につっこみを入れており、支持者がほとんどとはいえ街頭演説の受けもよかった。そして志井氏は建設的野党と自らを称し「賛成できることは賛成するが、賛成でき無いことにはきっぱり反対する」と訴えていた。

これは野党のキャステングボードを持とうとすることを意味しておりこれから民主党が改正を目指している労働者派遣法や最低賃金年金なども問題も一部与党と共同歩調を取る可能性もある。

ただ今回、共産党は現状維持の9議席で、小選挙区は取っておらず全て比例である。今の小選挙区制度ではかなり厳しいのが現実だ。ただ今回供託金の絡みから小選挙区の候補者を絞っており、その選挙区の多くは民主党が取っているため結果として民主をアシストする事になった。

資本主義諸国で貴重な存在
日本共産党は資本主義諸国の中で共産党(Communist Party)と名乗って国会で議席を持って活動している数少ない政党でもある。日本の他にはフランス共産党は上院下院で40人近い国会議員を抱えているが党員減に悩まされているという。

特に国会で「ムネオハウス」を追求した佐々木憲昭氏のように爆弾質問を投げかけてくる議員も少なくない。獲得した多くの党員の期待にどう答えるかが今後の課題だろう。【つづく】

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