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PJ: 葦乃原 光晴

仕事激減。日雇い労働者は窮地に。
2009年12月28日 11:45 JST


扱う仕事は日雇い専門の、ハローワーク上野玉姫労働出張所。(撮影:葦乃原光晴、12月24日) 

【PJニュース 2009年12月28日】建設現場等の日雇いの仕事が激減し、山谷の日雇い労働者が窮地に立たされている。記者は上野公共職業安定所玉姫労働出張所(以下、玉姫労働出張所と表記)で、日雇いの仕事の現状を取材した。玉姫労働出張所は、都内に4カ所しかない日雇いの仕事を専門に扱っている出張所だ。

玉姫労働出張所の朝は早い。職員は午前6時までに出勤し、その日の求人情報を整理する。求人は大きく公共事業と民間に二分される。なお、公共事業求人は「輪番紹介」という紹介の仕方で求職者に平等に紹介される。

午前6時45分、その日の仕事の紹介が始まる。出張所内に入りきらないほどの求職者が集まり、マイクと掛け声で仕事の紹介が始まる。求人数は天候の影響を受け、悪天候になると減る。仕事が決まった労働者は、近くで待機していた送迎車に乗り込み現場に向かう。

記者は、初めてその紹介の様子を見たとき、異様な熱気と緊迫感を感じた。求職者にとっては、その日の収入が得られるかどうかが決まる瞬間なので真剣なのだろう。仕事にあぶれた求職者の一人が職員に食ってかかる場面も見られたが、その求職者は酒に酔っており、就労できる状態ではなかった。ここでは、こういう場面が見られるのは、よくあることだという。

12月24日(木)、玉姫労働出張所内で取材担当の方にお話を伺った。

-日雇いの仕事が激減しているそうですが、具体的な数字を教えて頂けますか?
「日雇求人(紹介)の一日平均人数は、平成16年が413人、平成17年が457人でしたが、20年は150人に減りました。今年(4月〜11月)は72人になっています。民間の求人では、5年前が月に400件から500件でしたが、今は70件ほどに減少しています。これは、公共事業の予算が出なくなった事が大きく影響していると考えられます」

-昨年のリーマンショックも影響していますか?
「リーマンショックは、求人よりも求職者数に影響が出ていると考えられます。新規の求職受付票所持者の人数は、19年が月平均で82人でしたが、20年は143人に、21年は182人に増えています」

-そもそも日雇いという働き方は収入が不安定なのに、求人数が激減して求職数が倍増では仕事に就けませんね。
「現状、日雇いで生活するのは無理です。例えば、工場で働いていた派遣社員の人が、失業して日雇いの新規求職の登録に来た場合は、相談の上、通常の就職先を探して頂けるよう、通常のハローワークに誘導しています」

-従来、日雇いの仕事だけで生活してきた人の中から、正社員を目指そうと考える人はいないのでしょうか?
「定職に就きたいと相談に来る人は、月50人位います。そういう人には常用求人の紹介をしています。ただし、面接後、採用されるかどうかは別問題です」

山谷の日雇い労働者は、長期間日雇いの仕事をしてきて高齢になった人が多い。そんな人が今から働き方を変えたり、別の仕事に就くのは難しいだろう。また、景気の回復はいつになるか分からないし、民主党政権になって「コンクリートから人へ」と金の使い方が変わってきている。日雇い労働者の窮状は当分続きそうだ。【了】

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