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PJ: 葦乃原 光晴

イチロー選手は希望の光。
2009年09月15日 07:31 JST

【PJニュース 2009年9月15日】大リーグのイチロー選手が、また大記録を打ち立てた。9月13日、大リーグ史上初の「9年連続200本安打」を達成した。

イチロー選手は、たゆまぬ努力と、常に前進する向上心と、逆境をもバネにして成長する強靱(きょうじん)さを持っている。それが、大好きな野球において発揮されて、数々の世界記録を塗り替えている。

自分の好きなことをして、次々に高い目標に打ち勝っていく。今回、テレビのニュースで放映された彼のインタビューの中で、私の印象に残った言葉がある。

「ヒット200本を打つためには、それまで199本の積み重ねがあって達成できる」

また、プレッシャーから開放されるときの開放のされ方について、「達成して開放される場合と、達成できなくて開放される場合があるが、達成して開放される場合は気持ちがいい」という言葉があった。

好きなことを仕事にできる人は幸せな人だ。そして、その仕事で成功できる人はさらに幸せな人で、その成功の度合いが世界一で、世界中の人々から称賛を受けられる人は、世界一幸せな人になる。

前出の「ヒット200本を打つためには‥‥」の言葉は、そのまま「大きな成功を勝ち取るためには‥‥」と、置き換えても当てはまる。「大きな成功を勝ち取るためには、それまでのたくさんある小さな目標を達成して積み重ねた先に得られることだ」ということ。

世の中の大半の人は、何かしら頑張っている。努力している。しかしそこに、成功する人としない人が生まれるのは、本人の能力差だけではない。

目標に向かって努力しても、努力の途中で時間切れになって、そこで小さな目標の達成が不可能になってしまう。小さな目標の達成が続けば自信につながるが、逆に、失敗が続けば嫌になってしまう。

生まれたばかりの赤子は、自分に何ができるのか分からない。すばらしい才能の「種」を持っていても、種が育つ畑や水や日光がなくては育たない。生まれたばかりの赤子は、自分が何の「種」かも分からない。周りの大人も、赤子が何の「種」なのか分からない。合わない畑にまいてみたり、水をやったりやらなかったり、日光の当て方が不適切であったりすると、どんなに優れた種でも育たない。

もったいないことに、世の中では優れた種を腐らせたり、花や実が付かないようにしてしまったりしているケースが、ものすごく多い。イチロー選手は、極めて優れた種を持って生まれ、畑も、水も、日光も、すべてが良い環境の中で育つことができた幸せな人だ。また、そういう環境に自分を置くためには、どういう動きをすればいいかという、周りを動かすセンスも持っていたに違いない。

イチロー選手は野球の世界で百年に一度出てくるかどうかの逸材である。種と育つ環境が百年に一度の完璧さで形になった。

ごくありふれた「普通の人」から見れば、イチロー選手は眩(まばゆ)いばかりだ。しかし、彼の行動や言葉の中に、「普通の人」が少しでも光を放つためにどうすればいいのか、参考になる点を見つけることができる。

たゆまぬ努力と、常に前進する向上心と、逆境をもバネにして成長する強靭さを少しでも自分のものにできれば、今より少しずつ光り出すことができるに違いない。

イチロー選手は自分が光り輝くことにより、多くの人々に希望の光を与えている。イチロー選手に心から「おめでとう」と言いたい。そして、「希望の光をありがとう」と言いたい。【了】

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