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PJ: 葦乃原 光晴

盆踊り大会、開催に苦労あり。
2009年08月31日 07:24 JST


夏の風物詩として各地で見られる盆踊り大会。イメージ写真。(撮影:葦乃原光晴、8月23日) 

【PJニュース 2009年8月31日】盆踊りは、夏の風物詩として日本各地で行われる。盆踊りは、本来、お盆に戻ってきた祖霊・精霊を慰め、そして、死者の世界に再び送り出すために始まった行事で、日本固有の精霊観に仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)が重なって年中行事になったとされている。

しかし、現実にはサマー・イベントとして楽しむ人が多い。記者はこの夏、ボランティアで盆踊り大会の警備と撤収作業を手伝ったが、開催の苦労がよく分かった。

盆踊りは屋外で開催するので、成功するか否かは天候に大きく左右される。周到な準備をして、当日に悪天候で打ち切りせざるを得なくなれば悲しいだろう。

また、開催には多くの人手が必要だ。盆踊り大会を楽しむ人は多くても、実行委員やボランティアで働いてくれる人は少ない。記者がボランティアをした盆踊り大会は各種模擬店の運営担当も含めて50人以上の人手が必要だったが、人手不足で警備担当が手薄と言われた。

官公庁に提出する書類の作成も大変らしい。実行委員の一人は、「人が集まるイベントを開催するには、消防署や保健所を始め、いろんな所に書類を出さなくてはなりません。特に、口に入るものを提供する場合は厳しくて、材料の仕入れや販売個数など、細かな書類を作ります」と、話してくれた。

カレーライスは、和歌山のカレー事件が起きてから作らなくなったそうだ。また、イベントで出たゴミは普段の生活で出るゴミとは、保管も回収も別扱いになるそうだ。

模擬店で販売するもつ煮込みなどの食品は事前に仕入れをして、当日の午前中から準備を始める。売り上げである程度の収益を見込んでいるので、盆踊り大会が直前で中止になれば金銭的にも、仕入れた材料の処分にも困る。

警備は、盆踊りの時間帯に事故やトラブルが起きていないか、不審者が居ないかに注意を払って、担当者数人で30分から1時間に一回程度会場周辺を回る。警察や消防も来てくれていたが、制服とは別に警備に回った。記者が警備に回ったときは特に異常は無かったが、警備担当が暴行を受ける危険に備えて保険にも入っている。

この盆踊り大会は、土曜と日曜の二日間の予定だったが、土曜の夜は23時を過ぎても会場付近で談笑している人の姿が見られた。さすがに夜中にはみんな帰ったが、実行委員は会場での事故やトラブル防止のため、日曜の朝まで交代で会場の番をした。記者も、日曜日の午前1時から3時まで寝ずの番のお手伝いをしたが、特に問題は何も無かった。人が寝ずの番をしているから何も起きなかったのかもしれない。人が番をしていると事故やトラブル防止に効果があるはずだ。

盆踊り大会の運営は大変だが、盆踊り大会を楽しみにしている人は結構いた。開始一時間前から場所取りをしているグループが随所に見られたし、外部から友人、知人を呼んで一緒に楽しむ住民は結構いた。事実、踊りを踊っている多くの人々や、会場周辺で飲食しながら歓談している人たちは楽しそうだった。

盆踊りは老若男女、誰でも参加できる。おじいちゃんが孫の手を引きながら踊りの輪の中に入っている姿を見るとほほえましかった。子供の参加も多くて、実行委員が盆踊りに参加した小学生以下の子供を対象に用意した、一日3百個の菓子は、初日は数個を残し、二日目は全て無くなった。菓子は子供たちに大人気だった。

盆踊り大会は日曜日の21時で終了した。しかし、実行委員には会場の撤収という仕事が残っていた。やぐらやちょうちん、模擬店、本部のテント、数多くのテーブルや椅子。レンタルしたものはすぐに返せるように整えないといけない。しかし、全員で片付けると2時間ほどでめどが付いた。

盆踊り大会の開催は大変だが、みんなが楽しむ姿を見ると苦労も消えてしまうのだろう。撤収作業を終えた実行委員の顔に、一つの行事を無事に終えた達成感、満足感が出ていた。【了】

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