PJ: 葦乃原 光晴
あなたの「簡保」は大丈夫?
2009年04月11日 05:13 JST
すでにPJニュースなどで報道されているが、かんぽ生命保険が旧日本郵政公社時代に販売した「簡易生命保険(簡保)」の保険金不払いが、最大80万件に上るとされている(関連記事)。
記者の周辺でも不払いに該当する案件が無いかどうか調べてみた。親族で、過去に「学資保険」に加入していたケースがあった。これは、当初、親族が旧郵便局員から勧誘されて契約したもので、すでに4年前に口座振り込みで満期保険金を受領済みになっていた。しかし、親族は満期保険金を受領した際、その金額が契約通りかどうかの確認はしておらず、また、振り込みを受けた通帳も、当時の契約書の控えも手元に残っていないので分からないという。
親族は、「口座に振り込まれたから間違いないだろう」と言っていたが、これは一般の人の普通の感覚ではないだろうか。要するに、「金融機関の事務処理は間違っていない」という強い思い込みだ。「学資保険」で満期保険金が口座に振り込まれていれば不払いのケースはないかもしれないが、かんぽ生命保険は保険金不払いが最大80万件に上る可能性を認めている。
そこで、具体的にどういうケースで不払いが起こっているのかを、かんぽ生命保険のコールセンターに電話して尋ねてみた。電話はすぐにつながり、担当の女性が応対してくれたが、「現在調査中です」との答えだった。
調査の対象は、保険金支払いの「請求をしたが支払われていないもの」だという。これは、最大80万件に上る可能性がある保険金不払いの部分だ。その他に、「保険料滞納で契約が失効にした場合に加入者に払い戻す『失効返戻金』などの未請求案件が60万件に上る可能性がある」とのことだが、これについても「現在調査中です」との回答だった。
では、その調査はいつごろ終わるのかを尋ねてみた。答えは、「答えられません。しばらくお待ちください」とのことだった。
記者はPJである。PJというのは、市民感覚を持った記者である。コールセンターの女性は、この問題に対する回答としてマニュアル通りに答えているだと推測できる。また、かんぽ生命保険はこの問題が表面化して対応に苦慮し、ただいま現在では「調査中です」とか、「しばらくお待ちください」としか答えられないというのが現実かもしれない。
しかし、それでは一般市民は困る。一般市民はどうすればいいのか。答えは、「契約者本人が、電話か窓口で自分の契約内容を確認する」である。しかし、自分に保険金の請求権があることに気付いていない受取人の場合は、確認すらできない。
あなたの「簡保」は大丈夫ですか?【了】
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