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PJ: 葦乃原 光晴

「5キロで1380円!?」 激安米を食べてみました。
2009年01月18日 07:21 JST


「5kg・1,380円」の米。小粒や白い米がたくさん入っていたが、食べてみるとおいしかった。(撮影:葦乃原 光晴、1月16日) 

昨年は食の安全を脅かす事件がたくさんあった。特に9月以降に発覚した三笠フーズの事故米不正流通事件を始めとする、米に関する一連の不正事件は記憶に新しい。消費者をだましても金もうけできればいい、分からなければ何をしてもいいというモラルの無い経営者が次々出てきて、怒りを覚えた人も多かっただろう。米の流通に対する信頼が揺らいだ。今後は、安易に安いものに飛びつくのではなく中身をよく確認して、値が高くても安心して食べられる米を買うべきかもしれない。

 しかし、先の見えない不況の中で出費は極力抑えたいものだ。わたしは最近、外食をしていない。食材を買うときも激安店で買ったり、スーパーの目玉商品や閉店前の割引商品を優先して買ったりしている。そんな折、激安の米をドラッグストアの店先で見つけた。

 「5kg・1380円」と表示がある。あきたこまちの平成20年産で平成21年1月9日に精米している。どうしてここまで安く売れるのか気になり店員に尋ねてみた。

 店員は「タイムサービスです」と答えたが、どうやら開店時からずっとタイムサービスのようなので、重ねて安く売れる仕組みを尋ねると「さあ?」と首をかしげて答えられなかった。アルバイトの店員だったので安さの秘密を教わっていなかったのだろう。袋の裏に販売者の表示があったので、一袋買って帰り電話してみた。

 京都の業者だったが、なぜ安いのかを尋ねると、「それは○○ドラッグさんで買われたのですか?」と、逆に質問された。わたしが「そうです」と答えると、業者は安い理由を以下のように説明してくれた。

1.米には1等から3等の規格があるが、規格外の米もある。
2.米の卸業者は、米を農家から直接仕入れることもある。
3.ドラックストアで売っていたのはブレンド米で、コシヒカリやあきたこまちなどに50%の割合で1.や2.の安く仕入れた米を混ぜている。
4.小粒や白い米が混ざっているが、安全性には問題ないし、食味も変わりない。

 袋を開けて見てみると確かに小粒や白い米がたくさん入っていた。野菜や果物で、形や色が悪いとか、小さな傷があるとかで市場に出せない規格外のものがあるが、米にもそういう米があって、それを混ぜて値段を安くしていたのだった。

 だから「タイムサービス」と言っても、お値打ち品を割引販売していたのではなくて、もともと安く売れるようにブレンドした米を安く売っていただけだった。厳密には、安いのではなく相応の値段と言うべきかもしれない。

 しかし、安全で味も変わらなければ、出費を抑えられる方がありがたい。業者の話を聞いて安心したので炊飯器で炊いてみた。実はわたしは、コシヒカリ、ササニシキ、あきたこまちの味の違いがよく分からない。古米もハチミツを少し入れて炊くとおいしくなるので、新米と古米の味の違いも分からないことがある。

 食べてみて、「5kg・1380円」の米でもおいしくて問題なかった。ただし、販売者は安い理由を分かりやすく消費者に説明して、安心して買えるように配慮すべきだと感じた。【了】

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