PJ: 葦乃原 光晴
エイズに理解を! 「レッドリボン」
2008年12月25日 08:03 JST
12月23日(火・祝)に、東京都豊島区の中池袋公園とその周辺で「レッドリボンパレードin池袋」が開催された。(撮影:葦乃原 光晴、12月23日) 
12月23日(火・祝)に、東京都豊島区の中池袋公園とその周辺で「レッドリボンパレードin池袋」が開催された。これは、「ワールドエイズデーシリーズ2008(wAds2008)」の実行委員会が開催した、大学生や高校生など若者主体のHIV/エイズ予防啓発パレードだ。
日本は先進国の中で唯一HIV感染者やエイズ患者が急増しているらしい。厚生労働省エイズ動向委員会が発表した平成20年11月19日付の報告によると、平成20年6月30日から平成20年9月28日までの約3カ月の報告期間において、新規HIV感染者報告数が294件で過去1位。新規エイズ患者報告数は119件で過去2位となっている。年代別では20代から30代が多いが、40代でも増加している。委員会の委員長は、今後、予防に関する普及啓発と、HIV感染の早期発見による適切な治療の促進と感染拡大の抑制に努める必要があるとコメントしている。この問題は、特に若者が自分の身近な問題ととらえる必要があるのだ。
パレードへの参加受付は午後3時からだったが、出発・解散場所の中池袋公園には午後2時45分ごろから参加者が集まり始めた。受付を済ませた8人の若者が写真撮影をしていたので、尋ねてみると、「私たちはwAdsの協力団体なんです」と教えてくれた。HIV/エイズ予防を啓発する団体は全国にたくさんあって、本日のイベントも友達同士の口コミなどで広まっているそうだ。パレード参加者は最終的に百人余りになり、午後3時半過ぎに中池袋公園を出発した。
胸に赤いリボンを付け、赤い風船を持った百人余りが、「池袋の街の皆さん、私たちはエイズキャンペーンの一環でパレードしています」「今、日本では1日4人の割合でHIV感染者が増えています。そのほとんどが20代から30代の若者です」「私たちが身につけているリボンは、レッドリボン。エイズへの理解のシンボルは、レッドリボン」と、呼びかけながら約30分間池袋の街をパレードした。
実は、wAds2008のキャンペーンは10月25日に始まっており、この日はキャンペーンの最終日だった。パレードが済んでから、wAds2008実行委員会共同代表で早稲田大学の学生でもある今野大一(こんの だいち)さんにお話を伺った。
−wAdsの活動は2005年から始まっているとのことですが、今年の活動で昨年までと違った手ごたえはありましたか?
「この活動は、厚生労働省や東京都などの後援、及び、一般企業の協賛を受けて行っています。今年は33のイベントを実施できました。FM大阪と共催したイベントや、名古屋や大阪で他の団体と一緒に参加した2百人規模のイベント等が印象に残っています」
−活動は徐々に大きくなってきているようですが、今年の反省と、来年以降の取り組みについて聞かせて下さい。
「今年は強いコンテンツがなく、あまり運動を広められませんでした。例えば、手記であれば性体験を話すことでエイズについて考えるきっかけになります。まず知ることが大切です。来年はコンテンツを工夫したい。また、個人的には、北は北海道から南は沖縄まで運動を広めてゆきたいです」
今野さんの話し方からは、力強さと強い意志が感じられた。
もし自分がHIV感染者になったらどういう気持ちになるだろうか。生活はどのように変わるだろうか。この問題は微妙で難しい問題だが大切な問題だ。今、若者の中で、この問題を自分たちの問題として正面からとらえ、勇気を出して声を上げ、積極的に若者無関心層や、若者を取り巻く社会に働きかけようと活動する若者が少しずつ増えている。【了】
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