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PJ: 平田 朱美

将来を担う子供たちに環境教育を=パナマ・エコツーリズム推進プロジェクトを終えて(下)
2009年05月30日 08:15 JST


パナマの野生ランを保護するため活動している環境NGO「COSPA(コスパ)」が活動報告を行った。現地に赴いた兵藤三尚さんは「パナマの人が自分たちで自然保護を行っていけるよう支援して行くことが大切です。」と活動成果を報告した。(撮影:平田朱美、5月16日) 

(中)からのつづき。16日東京・広尾にあるJICA地球ひろばで、パナマの豊かな自然を守ろうと活動している環境NGO、コスパ(COSPA、パナマ野生ラン保護活動)による活動報告会が開催された。

 明智洸一郎さんと兵藤三尚さんによるパナマで野生ランを中心とした自然資源の保護のため行われたエコツーリズム推進するプロジェクト報告の後、質疑応答の時間が設けられた。

 参加者から「エコツーリズムには自然と人とのバランスが考慮すべきことのひとつだと思いますが、コスパではどう考えていますか?」と参加者からの問いに、兵藤さんは「正直いうとドキッとする質問ですね。エコツアーを開催する上で大切な問題のひとつです。多くの観光客がどっと訪れるようなことではせっかくの自然保護に対して問題ですが、エルバジェ(プロジェクトを行った地域)はパナマの観光地、避暑地ではありますが、日本で考えるほどの多くの観光客が訪れるというわけではありません。またAPROVACA(アプロバカ、エルバジェ及びカブジャラン栽培協会)のエコツアーガイドもまだ数人ですから、対応できるのは1日に数組程度です。このエコツアーが自然に与える影響はまだ少ないと考えています」と、パナマのエコツーリズムは創世記であり、それまでの森林伐採や野生ラン採取よりは影響が少ないことを強調した。

 また「野生ランを採ったり、焼畑農業などをする大人に対して環境教育するのは、それまでの習慣や考え方を変えるということにもなり、とても大変なので、頭の柔軟な子供たちに対してアプローチしたほうがよいのではないか。」との問いに、明智さんは「確かに将来を担う子供たちに対する環境教育は大変重要だと思います。COSPAでもこれまでイオン環境財団などからの支援で郷土樹種の植樹を行っていますが、それは地域の小・中学校の生徒さんなどと行っています。」兵藤さんは「野生ラン保護センターでは学校ごとなどで見学の申し込みがあったときには無料で開放しています。」と積極的に子供たちに対しても環境教育に取り組んでいることを話した。

 人の手によって絶滅の危機にさらされている野生ランがある。それは既に人の手によってしかその絶滅の危機を脱することはできない。そのぎりぎりのところでこのコスパとパナマの市民組織APROVACAは活動している。

 毎年5月22日は国連生物多様性会議が定めた「国際生物多様性の日」。絶滅危機にある生物に対してどのようなことができるのか、少しでも多くの人に思いをはせてもらい、行動を期待したい。【了】

■関連情報
COSPAではエスピリトサント・オーナーを募集している。
<エスピリトサント・オーナーとは>絶滅の危機に瀕している蘭、エスピリト・サント(パナマ国花)を守るため、1株オーナー(管理費3,000円/年×3年)になり、成長したエスピリト・サントを自然植生地に戻していく活動である。
またパナマの素晴らしい野生ラン、自然資源を保護するため寄付を募っている。

【問い合わせ・申込先】COSPA(パナマ野生蘭保護活動)代表 明智洸一郎
メールアドレス:cospanama■yahoo.co.jp (■を半角@にかえて送信ください。)
FAX:03-6312-8290

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パナマ野生蘭保護活動COSPA
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