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PJ: 安居院 文男

デジタル出版、電子黒板は大賑わい=ビッグサイトでEXPO
2010年07月10日 08:13 JST


左上)Vtron 電子黒板 左下)パイオニア社電子黒板使い方デモ 右上)東芝タブレットPC CM1 右下)コクヨA3スキャナ 

【PJニュース 2010年7月10日】東京有明のビッグサイトで、「第21回国際文具・紙製品展(ISOT)」をはじめ、オフィス機器、ブックフェア、デジタルパブリッシング、教育ITソリューションEXPOなど計13の展示会を8日(木)の午前中から夕方までかけて見た。その中でも、デジタルパブリッシングと教育ITソリューションExpoのあった西展示場は大盛況だった。

iPadの発売で、デジタル出版やデジタル書籍が注目され、日本でのデジタル書籍がどうなるのか、出版界と印刷会社、電子機器メーカーが共同で何かをしなければいけないのではないかと言う危機感が、新聞各紙で連日の報道となっているように見える。

14回目となるデジタルパブリッシング会場は、大日本印刷や凸版印刷といった巨大印刷会社の会場だ。両社の係の人が「去年の倍以上の混雑」と話していた。一方、教育ITソリューションEXPOは1回目だが、昨年2000億円と言われる補正予算で4万校の学校に、何らかの形で地デジTVや電子黒板が入り、各社がその拡大を狙ってソフトや使い方やデジタル教科書という方向を打ち出している。

まず、教育ITソリューションを見た。中心は電子黒板だろう。パナソニック、パイオニア、日立などの電子機器メーカーが出展していた。電子黒板は50インチ以上の大型のプラズマや液晶ディスプレイにパソコンをつけたようなもので、パソコンモードと電子黒板モードを持っている。e-Japan計画中も各学校にパソコン教室を作り、その中に生徒一人に一台のパソコンを入れて、パソコンソフトによる授業の模索やデジカメなどを使ったプレゼンテーション、メールでのコミュニケションなどを教えていたが、全部の先生がパソコンを使える訳ではなく、先生方も悩むところだった。

パソコンで授業をするにはパソコン教室で一人一台ということではなく、全員が全教室で一人一台のパソコンを持っている環境とデジタル教科書などで、しっかりとした使い方の元に教えなければならないだろう。つまり、パソコンを教えるのではなく、パソコンで教えることが必要なのだが、そこまではいっていない。

そのような背景から、黒板を電子ボードに変えて、教材や、関係教材コンテンツを電子黒板に出しながら、それを大きなiPadのように、先生が指でマークしたりしながら、一斉授業を進める方式が入ってきた。どうしたら教室でいい授業ができるかという提案を、パイオニアソリューションズ(株)の文教事業統括部長の、太田さんが、数学の計算や図形を出しながら、授業のように使い方をデモしていた。前述の補正予算で、各教室に地デジ視聴用の大型液晶TVが入った学校も多いので、枠をはめてパソコンとつなげば電子黒板になるという製品を同社は提案していた。

電子黒板はデジタルサイネージと共通の部分もある。中国のVTRON社は80インチ2画面を使った大型電子黒板をデモしていた。同社はビデオウォールで、ベルギーバルコ社についで、世界第2位のシェアであり、東宏トレーディングが日本の代理店になっている。また、東芝が7月1日に発表した、学校用の手提げつきタブレットノートパソコン「CM1」をデモしていた。10.1型液晶、感圧式タッチスクリーン、LEDバックライト、CPUは、Atom N450(1.66Ghz)で、重さ約1.8Kg。価格は8月半ばに決まると言うことだった。

電子黒板はディスプレイ方式だけでなく、プロジェクタ方式もあり、各社が展示していたが、サンヨーは、3Dのプロジェクタをデモしていた。32センチの距離から80インチの大きさに投影できる。値段は50万円程度とのこと。眼鏡をかける方式だが、目の前をジェット旅客機がゆっくりと飛んでゆくのを見ると、すぐ手でつかめるような気がするくらいだった。それ以外には、コクヨのA3型両面カラースキャナが目にとまった。A4の資料を両面コピーする、ScanSnapは有名だが、A3ができるのは、これだけだと、コクヨの説明員が言っていた。何しろ、新聞の片面がA2で、それをスキャンできるのだ。価格は、10万円弱と、必要な人には結構手軽かも知れない。

教育は、教材と、先生の工夫、魅力が無ければ生徒の身につかないかもしれないが、それをどう補うのか、どの教科にそれらをどう生かすのかが大切だろう。【つづく】

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