PJ: 安居院 文男
大組織の宿命
2009年11月25日 12:21 JST
ヒトの組織とは、かかわりない黄葉 (撮影 安居院 文男 ) 
【PJニュース2009年11月25日】日本航空(JAL)を公的資金で救うかどうか、意見があるだろう。大企業というものはリーダーの考え方次第だ。まだ企業が小さくて全体が若い時は、風通しも良く全体がいいたいことを言って、それが通る。だんだん大きくなって、組織が自分のことばかり考え、計算高さだけが目立つようになると、組織の上に行きたい人は、自分の上ばかりを見て、会社の先や、部下の意見よりも、上の人に気に入られることばかり言うようになる。目が上についたヒラメになるのだ。
そうなってきたことに気づかず、トップが耳に心地よいことばかりを聞いていると自分は裸の王様になり、いつの間にか周りが自分のいっていることを、繰り返しているような雰囲気になる。
そうなったら、会社の先行きを心配して、反対意見を述べる人が冷遇されるので、ますますトップのいうことに反対する人はいなくなる。メーカーなら技術者が信念を貫かないようになる。例えば、ある方式のテレビがあって、その方式がだめになることが分かっていたとしても、上がそういうからその通りにやっていながら、陰で反対しているというようなことが起きる。
そんな企業は結局、年金が半分になったり、会社がつぶれたりするようになる。怖いのは、会社組織というのはそういう風になる要素を持っているということだ。いや、会社だけではなく権力は腐敗する、という例が最近も起こったばかり。腐敗するとは、何もわいろや私利私欲ばかりでなく、何もあたらしいことをしなくなるのが、一番ダメだ。JALやGEの例や、自民党から民主党への変化がそれだ。組織はそのような癖を持っているのだ。
現状にひたることが一番楽だからだろう。それを防ぐにはどうするのか。反対意見を聞ける人を、トップが次のトップに据えることができれば一番いい。権力も、ときどき交代すべきだし、組織は、自分を否定して、ゼロベースでの見直しをときどきする仕組みにしておくべきだ。後は、現場と、顧客の意見を上に伝わる仕組みを作ることだろう。【了】
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