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PJ: 安居院 文男

ちょっと寂しい「CEATEC JAPAN2009」
2009年10月08日 10:21 JST


上左 会場俯瞰 上右 NiCTの3D小箱 下左 廃棄が問題になる挿入用リール太陽誘電 下右 東芝セルレグザ 

【PJニュース 2009年10月8日】千葉県幕張メッセで6日から10日まで開催中の展示会「CEATEC JAPAN2009(シーテック ジャパン2009)」を7日に見てきた。最近では、IT・エレクトロニクスの総合展となっているが、電子部品、家電製品の展示会として歴史があり、今回が10年目のアジア最大級のエキスポだ。会場は、幕張メッセのホール1から8までをフルに使っている。ホール1から5までがデジタルネットワークステージ、ホール5から8までが電子部品・デバイス・装置ステージだ。

デジタルネットワークステージは、ホーム・パーソナルゾーンとして、シャープ、三菱、パナソニック、ソニー、日立、東芝などの家電大メーカーが、主に、テレビ関連機器を出していた。会場でたくさんの人を集めていたのは、CPU「セル」を組み込んで、高画質、録画、ネットワーク性能を高度に追求した、東芝のセルレグザテレビ。それ以外では、各ブースでメガネをかけたり、メガネなしだったりする立体テレビ(3D)の試作機のブースだった。各社とも、メインの展示以外に、それを支える細かい技術を展示していたが、主役はやはりテレビだ。3D、4Kといった根本技術の変化の兆しはあるが、ディスプレイのきれいさが少し違うといった技術は、ユーザーにとって、必須ではないのではないだろうか。

変わったところでは、情報通信機構(NICT)が開発中の、三次元の映像を手の上で見られる箱や、環境音響装置など。産業技術総合開発機構(NEDO)が研究中の将来技術がまとまって展示されていた。また、台湾・韓国の会社が出しているブースや、旭川、青森、京都、茨城などが産業や、観光のPRをしていたのはらしくないと言えばらしくない。

電子部品デバイスステージは、半導体、受動部品、表示デバイス、機構・機能部品ゾーンなど7つのゾーンに分かれて、ローム、太陽誘電、村田製作所、TDKなどの部品大メーカーが出展している。こちらは、エコという言葉が目立った。サンケン電気は、64X64個のLEDを、テレビディスプレイの上下に、16分割して発光をコントロールし、暗い場面での省エネ技術を参考展示。太陽誘電の回生ブレーキでの省エネ技術。同じく太陽誘電のけしつぶか、砂粒のようなコンデンサを、今までのテーピング自動挿入のテープが、資源の無駄になるという発想から、1秒間に15個をカセットから自動で取り出し、同じ時間で自動装着する技術が出ていた。無駄をなくすという観点から、カセットケースの回収という発想をしているのが進んでいる。

村田製作所は、ロボットの展示説明で、たくさんの人を集めていたが、個々の展示の中に、電極に足をはかせたチップコンデンサを作ったり、材質を変えたりして、ピーというコンデンサの鳴き音を、抑えるという地道な努力で、いかにも日本的で細やかな気遣いをしていたのが印象的だった。TDKは、各分野ごとにどういう部品が使われているかという、市場寄りの展示で、人を呼んでいた。このような部品メーカーの努力が、ケータイや、自動車の進歩を支えているのだ。

日本は国連で、25%のCO2を削減すると約束したが、このような努力の積み重ねなくしては、達成できない。主催者によれば、出展状況は、昨年が804社から、2009年590社、出展小間数は、3,121から2,123とかなり落ちている。景気の影響が大きいのだろう。台風18号の接近と、雨のせいか、会場は混雑もなく、ゆっくりと見ることができる。10日土曜日には、ロボット相撲の関東大会や、環境マジックショー、電子工作教室、化学実験ショーなど、子供や、家族連れ向けのイベントもあり、入場料当日1000円が、土曜日は、無料になる。10時から5時まで。【了】

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PJ 記者